「IFA」は例年9月初めごろにドイツ・ベルリンで開催される世界最大級の家電製品展示イベントです。2018年の開催に先立って、世界各国のメディア関係者にその概要を説明する「IFA Global Press Conference (IFA GPC)」が4月20日と21日にイタリア・ローマで行われました。
IFA 2018では「Shift Automotive」をプラス
IFA GPCでは、メッセ・ベルリン CEOのクリスチャン・ゲーケがIFA2018の開催概要を説明しました。IFA2018は8月31日~9月5日の期間、ドイツ・ベルリンの「Messe Berlin」をメイン会場に開催されます。例年より、ちょっと早めの日程でしょうか。メディア関係者向けのプレスデーはさらに一足早く8月29日にスタート。最終の2日間、9月4日と5日には、自動車関連イベント「Shift Automotive」を初めて開催します。
ゲーケ氏はまずIFA2017を数字で振り返りました。IFA2017年の来場者数は252,000人。そのうち商談に訪れたビジネストレーダーたちは145,000人で、121カ国から集まったそうです。出展社数は1,800社。こちらも51カ国からならる実にインターナショナルな顔ぶれです。さらに、160カ国・5,700人のジャーナリストがIFA 2017をレポートしました。ゲーケ氏が「IFAはコンシューマーエレクトロニクスショーとして世界ナンバーワン」と言うのも納得の実績です。
また、IFA2017ではスタートアップ向けの「IFA NEXT」を初開催。OEM/ODMメーカーを別会場に集結させた「IFA GLOBAL MARKET」ともども成功を収めました。これらの2つの試みは、「もっとも強力なSNSは、Face-to-Face Meeting」というゲーケ氏の理念を具現化したものと言えるでしょう。もちろん、IFA 2018においても両イベントを継続します。
IFA2018で初めて開催する「Shift Automotive」は、「Geneva International Motor Show」とのコラボレーションによるもの。メッセ・ベルリンの副社長でIFA エグゼクティブ・ディレクターを務めるイエンス・ハイテッカー氏は、「オートモーティブの技術革新は、スマートホームやスマートリビングと同じ方向性にある」と、Shift Automotiveの開催に踏み切った理由を語りました。 ハイテッカー氏はShift Automotiveの出展社について、「まだビッグネームを出すことはできないが、コンシューマーに近い新しいプレーヤーが集まるだろう」と見通しを示しました。たとえば、スマートタイヤのような製品が展示されるだろうとのこと。米国の展示会では見られない、欧州風味のスマート・オートモーティブ製品に期待が膨らみますね。