ナインアワーズとレーサムは7月27日13時より、トランジットサービスを提供するカプセルホテル「ナインアワーズ蒲田」を東京都大田区蒲田に開業する。羽田空港と都心を結ぶ街・蒲田にオープンするという意味で、ビジネス目的で都心に訪れる宿泊客を多く見込み、フライトまでの空き時間などを有効に利用できるよう、フロント前にデスクスペースを併設する。
ナインアワーズは、都心における機能的かつ高品質なトランジットサービスという独自のカテゴリーを目指し、ホテル滞在中の「シャワー」+「睡眠」+「身支度」という3 つの基本行動に特化してそれぞれの機能性と品質を徹底追求する考えで開発した。
また、部屋という空間概念を捨てて身軽に使いこなすことで街とダイレクトにつながり、都心ならではの宿泊・トランジットスタイルを提案する。このため、宿泊に限らず、24 時間自由に仮眠やシャワーのみでも利用できる。
ナインアワーズでは、それぞれのロケーションに合わせた機能を加えることで、その街で働く人、ビジネスのインフラを目指している。今回のナインアワーズ蒲田は羽田空港と都心を結ぶ街・蒲田という場所ゆえに、ビジネス利用者にも便利に活用してもらえるよう、フロント前にデスクスペースを併設した。ほどよくプライベートが確保された空間になっており、短時間でも集中できる場所を提供する。
デスクスペースには、デスクとイスを一体化したユニットをナインアワーズ蒲田のためにオリジナルでデザインした。デスク自体もカプセルのようにそれぞれのプライベートが程よく確保され、短時間でも集中して作業ができるように設計する。また、スーツケースを持ったままでも使いやすいよう、デスクとイスを高めに設定。機能的でありながら、木やスチールの素材感を生かした、端正な佇まいのユニットデスクを目指している。
建築・設計は、個人邸や別荘の設計の他、家具のデザインにおいて高く評価される建築家の芦沢啓治氏が手掛けた。機能的であり、美しい佇まいのある空間づくりを得意とする芦沢氏とともに、これまでナインアワーズが追求してきた機能性の高さに加え、使い心地のよさ、空間の過ごしやすさにこだわった空間を提供する。
JR蒲田駅と京急蒲田駅の中間地点に位置するナインアワーズ蒲田は、繁華街とアーケードが連なる場所に位置する。街に開きつつも喧噪から一歩離れ、落ち着いた雰囲気で宿泊・休憩ができるよう、インテリアに使用する素材や色、照度に注目。それぞれの細かなディテールやライティングをチューニングし居心地の良さを追求した。外観は、避難導線であるバルコニーと階段で構成され、端正に連続する、プラントのような無駄のないデザインを意識している。
ナインアワーズ蒲田の所在地は東京都大田区蒲田五丁目24番4号で、JR京浜東北線/東急多摩川線・池上線「蒲田駅」より徒歩約5分、または、京浜急行線京急「蒲田駅」より徒歩約6分となる。24時間営業で年中無休。地上11階建ての延床面積1108.50m平方メートル/敷地面積157.16平方メートルの空間に、客室を147室(男性63室/女性84室)設ける。
宿泊は4,900円~(チェックイン13:00 ~、チェックアウト翌日10:00)、仮眠は1,000円~(最初の1時間は1,000円、以降1時間毎に500円。利用可能時間は13:00~21:00)、シャワーは700円(チェックインから1時間以内に要チェックアウト)、デスクは300円/1時間(24時間利用可能、最大料金2,000円(24時間))となる。
※価格は全て税込