フジテレビ系新バラエティ番組『林修のニッポンドリル』(毎週水曜19:57~)が、きょう25日にスタート(初回19:00~2時間SP)。タイトルの通り、売れっ子予備校講師・林修の冠番組だが、注目はなんといっても、風間俊介のアイドル・俳優離れした"コメント力"だ。

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『林修のニッポンドリル』MCの林修

この番組は、国宝、世界遺産、寺社仏閣、歌舞伎、礼儀作法から、おもてなしや食文化、さらには間違えやすい日本語まで、日本人なら知っておきたい「ニッポンの○○」をテーマに、担任役の林が、唯一無二の"ニッポンドリル"を作成し、講義を開くというもの。風間は、パネラーとしてレギュラー出演する。

そのパネラー席の隣には、かつて風間が生徒役で出演していた『3年B組金八先生 第5シリーズ』(TBS、99年)での"恩師"・坂本金八役だった武田鉄矢の姿が。番組は、林修vs金八の国語教師対決と盛り上がるが、風間はオープニングから、「まさか同じ(パネラー生徒役の)制服を着て並ぶことになるとは…」と、20年経ての異様な光景を笑いに変え、武田がミニ講義を披露すると「生徒の席に座っても"先生"の血が騒ぐんですね」とツッコミも入れる。

番組では、ドリル(=クイズ)に続々と正解していく風間。それだけでなく、解答に至る理由まで完璧で、解説するはずの林が出る幕を失う場面も。副担任の千鳥・ノブは「風間くんだけ見えてるカンペとかある?」とお手上げだ。

そんな中で、特に"コメント力"を発揮するのが、星野リゾートの「おもてなし」を特集するコーナー。ここで出されるクイズに対して「今までの知識を求める問題と違って、人間力が試されますね」、おもてなしに感心して「旅行って後々語れるエピソードを求めてるじゃないですか。それが山ほどになる旅行って、最高なんだなと思いました」と、要所要所で的確に構成上のポイントを明確化する、制作側にとってもありがたいコメントを繰り出していく。

外国人代表でパネラー席に座るロバート・ボールドウィンが、放送時間が半分近く経過してから、ようやく外国人目線のコメントを発し、林に「やっと期待できる情報を出してきましたね。ロバートさんにはこういうのをお願いしたい」と釘を刺されると、それとは対照的に、優秀な"学級委員"ぶりが際立つのだ。

一方で、「平等院の博物館には鳳凰の<?>が保存されている」というクイズで「砂肝」とボケることも忘れず、教養バラエティにおける役割はパーフェクト。すでに俳優としての地位は確立しているが、この番組をきっかけに、バラエティ分野でもさらなる活躍が期待できる働きぶりを見せてくれる。