実際にTwitterを運用しようとすると、細かいことが気になりだすものだ。担当者は365日24時間張り付いていなければいけないのか? そもそもツイート内容に困る、といった様々な疑問が生まれてくるはずだ。Twitter Japan K.K.のシニアマーケティングマネジャー 森田謙太郎氏に話を聞いた。

  • Twitter Japan K.K.のシニアマーケティングマネジャー 森田謙太郎氏

担当者の一言で張り付かずに済む

Twitterを使うと、フォロワーからいつリプライが来てもおかしくはない。深夜だったり、休日だったり様々だ。担当者はTwitterに張り付く必要があるのだろうか。担当者としては悩ましい限りだが、この問題を解決するのは実は簡単なようだ。

森田氏は「今、どういう状況、立ち位置にいるかをフォロワーに伝えることが大事」だと話す。たとえば、「おはようございます」とツイートすることで、就業開始の合図とし、終業時刻に「本日もお疲れ様でした」というツイートで事足りるという。担当者が有給休暇をとるなら「明日は休みます」とツイートするのだ。

もし、日々のツイートが難しいのであれば、プロフィールに「たまにツイートします」などと記しておく。質問が大量に投げかけれらるという事態が想定されるならば、あらかじめTwitterのプロフィールに「お問合せには回答できない場合があります」などと明記しておく。

こうして、アカウントのキャラクターを知らせておけば、フォロワーの期待を裏切らずに済む。こうすることで回避できるトラブルも多くなりそうだ。

毎日何をつぶやけばいいのか

次にツイートについて。前回、運用ポリシーの策定、アカウントのキャラクター設定、情報のターゲットを明確にすることで、まったく自由な状態から、ツイート内容をある程度規定できると説明した。

だが、それでも迷いそうだ。自社の新製品や新サービスはツイートネタになるだろうが、毎日あるわけでもない。何をツイートすればいいのか、は頭を悩ませるはずだ。

しかし、肩肘ははらなくていい。森田氏は「Twitterは会話のプラットフォーム。会話のきっかけになるようなツイートで十分。担当者が日々思っていることでもいい」という。森田氏のいわんとすることを理解するには、Twitterでのやりとりは、"行きつけのお店"をイメージしてみればいいかもしれない。

馴染みの店がある人ならばわかるが、ふらっと立ち寄って、お店の人との会話を楽しみに行く。居酒屋ならば、1、2杯飲んで帰ってしまう。物販ならば、ときどき物を買うけれど、毎日は買わない。そんな客だと知っているからこそ、店も毎日、商品やサービスを勧めるわけでもない。お店に馴染みの客がやってきたら、何と声をかけるべきか、そんなイメージでいいようだ。