スカイマークは4月21日、かりゆしウェア1周年イベントを那覇空港で実施した。イベントに参加した代表締役社長の市江正彦氏は今後の沖縄路線に関し、2019年3月開業予定の下地島空港への就航も含め、撤退した宮古・石垣便を再考する意向を示した。
沖縄の海とスカイマークをさわやかにデザイン
那覇空港で実施したイベントは、かりゆしウェアの認知度向上、また、スカイマークを身近に感じてもらうため、スカイマークオスリジナルのかりゆしウェアを着用たスタッフが、一般来場者にネスカフェゴールド ブレンド アイスクレマコーヒーを配布した。
オリジナルのかりゆしには、沖縄の海とスカイマークの青、コーポレートカラーの黄色を配置し、飛行機が描かれている。実際、一般からも「到着した時に、かりゆしを見ると南国らしいと感じる。すぐ目につくのでとても良い」と好評のようだ。
2年後には1日130便から1日150便に
スカイマークは現在、1日130便を運航しており、そのうち、34便に当たる約4分の1が那覇空港の発着となっている。現在、全国10カ所の空港を使用しているが、那覇空港着は羽田空港から6便、中部空港と神戸空港がそれぞれ3便、福岡空港4便、茨城空港1便となる。深夜早朝便が始まれば、羽田空港と中部空港で1便ずつ増える。
市江社長は那覇空港に関し、「未就航の地域については便の開設を、既存空港の路線においては増便ができるか検討してみたい。例えば、神戸空港発は午前中しかないので、午後に2~3便は増やせる。神戸空港は現状では発着枠が30枠のみとなっているが、40~50枠になると沖縄便も増便が検討可能になる」とコメントしている。神戸空港の運用時間が延びれば24時間空港になる可能性も期待できるため、早朝深夜便も可能となり、かつて就航していた宮古・石垣便についても、2019年3月開業予定の下地島空港も含めて再考するとしている。
また、LCCのバニラエアが7月1日より成田=石垣線、那覇=石垣線を就航することに関しては、「当社は羽田空港を使用する。成田空港との違いは大きい。成田もいいマーケットだが、羽田のメリットは大きいと思う」と市江社長は話す。
佐山展生氏が会長に、市江氏が社長に就任して2年半が経過した。「就任5年以内に株式再上場」を目指し、これまでは定時性やシンプルだけど温かいサービスなど、従来の"安かろう、悪かろうのイメージ"を変えるための取り組みに尽力してきた。次の折り返しとなる2年半は事業拡大を目指し、7月に1機、2019年は2機と、計3機増やしながら、2年後には1日150便にすることを検討している。