もうすぐゴールデンウィーク! 家族や友人とバーベキューを予定しているというパパも多いのではないでしょうか。そこで今回は、バーベキュー&コゲ落としのテクニックが学べるパパ向けセミナーを取材。家族に「スゴイ!」と言ってもらえるプロの技をお伝えします。

  • 上級バーベキューインストラクターの田形勇輔さんがテクニックを伝授!

ママに喜んでもらえるコゲ落としテク

このほどお邪魔したのは、家族に「スゴイ!」と言われたいパパのための体験型セミナー「スゴパパ工場」(主催: ジョージ/協賛: CaSy)。「子どもにウケる エンタメ系スゴワザ」をスペシャリストに教えてもらいつつ、「ママにウケる 家事系スゴワザ」も家事のプロから学べる事業で、初回となる今回は、バーベキューがテーマです。

会場となった豊洲のバーベキュー場「WILD MAGIC The Rainbow Farm」には約10名ほどのパパらが集合。まずは、家事代行サービスを提供しているCaSyのキャスト瀬戸島実千代さんが、バーベキュー器具などのコゲ落としテクニックをレクチャーしました。

子育て世帯の「家事負担を軽くする」というミッションのために、効率よく家事をこなせるノウハウを伝授したいと、講師を引き受けた瀬戸島さん。瀬戸島さんによれば、コゲ落としには「過炭酸ナトリウム」を使った浸け置き洗いが効果的だといいます。40~50度のお湯に過炭酸ナトリウムを入れ、浸けておくだけで汚れが落ちやすくなるとのこと。家事の手間が省けてうれしいですね。

  • 家事代行サービス CaSyキャスト 瀬戸島実千代さん。日本テレビ系『このニュースで得する人損する人』など多数のメディアに出演実績がある家事のスペシャリスト

また、瀬戸島さんがオススメしていたのは、洗剤を使うことなくこすればコゲが落とせるazumaの「コゲ落としシート」。瀬戸島さん自身、さまざまなコゲ落としシートを試されたそうですが、よく落ちる上、折り曲げたり挟んだりできる形状で、細かい部分や網などに付いたコゲも落としやすく、重宝しているそうです。

  • azumaの「コゲ落としシート」

  • セミナーに参加したパパたちも興味津々!

バーベキューが断然盛り上がる! 「塊肉」の焼き方

そしていよいよ、バーベキューのテクニック紹介です。バーベキュー上級インストラクターの資格を持つ田形勇輔さんが講師を務め、子どもたちから歓声が上がりそうな「塊肉」の焼き方を伝授してくれました。

  • 塊肉の下準備をする田形さん。薄皮をはがし、ラブと呼ばれる調味料をすり込んでおきます

用意されていた塊肉は「ポークバックリブ」と呼ばれる豚のアバラ骨の背中側についている骨付き肉。「ちゃんと中まで火が通るのだろうか」と不安になりますが、田形さんによれば、塊肉を上手に焼くためには炭の置き方がポイントになるといいます。

「鶏肉や豚肉などの塊肉をじっくり間接焼きにするときには、炭を両端に置きましょう」。

  • 炭を両端に置き、真ん中には油受けとしてアルミホイルを敷いておこう

真ん中に油受けとしてアルミホイルを敷き、網をかぶせて塊肉を真ん中にセット。こうすることで、中火の状態で肉をじっくり間接焼きにすることができるそうです。また塊肉を焼くときは、蓋をかぶせるか、アルミホイルで肉を巻くかすることをお忘れなく。グリルがオーブンのような役割をしてくれ、肉がきちんと焼けます。

  • おいしそうに焼き上がった!

またステーキを焼くときには、炭を片端に寄せる配置がオススメとのこと。最も端の部分には多めに炭を敷き、真ん中に向かってなだらかに薄く敷いていくと、炭が多く積まれているエリアが強火、薄く積まれているエリアが中火、積まれていないエリアが弱火となるそうです。

  • 一番右端が強火、真ん中が中火、左端が弱火になる

ステーキはしっかりと塩コショウを振った後、まず強火エリアで焼いていきます。焼き目が付いたら中火エリアに移すことで、中までしっかり焼くことができるといいます。

  • 強火エリアで焼き目を付けたら……

  • 中火エリアでじっくり焼こう

火起こしは「チムニースターター」でスマートに

ちなみに、バーベキューの準備で一番手間がかかるのは「火起こし」ではありませんか? うちわで炭を必死に仰ぎ続けるパパの姿……もしかしたらあまりかっこいいものではないかもしれません。

そこで田形さんがオススメしてくれたのが「チムニースターター」というアイテム。スターターの下に丸めた新聞紙をセットし、上から着火材を投入。その上に拳大の炭をいっぱいに入れたら、下にセットした新聞紙に火をつけて20~30分待つだけで、火起こしが終了です。

  • 火起こしに便利なチムニースターター

ちなみに火加減を確認するためのテクニックとして面白かったのが、「ミシシッピーテスト」という手のひらを使って温度を測る方法。

網から15センチくらいの高さに手をかざして、ワンミシシッピ、ツーミシシッピ……とカウントしていくもので、1~3回唱えて熱さに限界を感じたら強火(230度以上)、4~5回では中火(170~200度)、10回では弱火(140度)と判定できるとのこと。子どもと一緒に唱えてみても楽しそうです。

バーベキューは料理ではなく、コミュニケーション文化

セミナーでは他にも「ピーマンを丸焼きにすると種まで食べられて甘くておいしい」「しいたけはカサを下にして塩を振り掛けて焼くとジューシーに仕上がる」といった豆知識が披露されたほか、甘みが凝縮された「焼きバナナ」「焼きオレンジ」の振る舞いも。参加者をあっと驚かせる工夫が随所に散りばめられていたのが印象的でした。

  • バナナもオレンジもなんとグリルの上に!

  • シナモンをかけた焼きバナナはえもいわれぬおいしさでした

「バーベキューはおもてなしの心が大事。料理というよりも茶道に近く、作法がスマートであればあるほど楽しくなる」と田形さん。家族全員で集まれる貴重な機会、コミュニケーションを大事に、ぜひスマートで楽しいバーベキューを演出してみてくださいね。