俳優・鈴木亮平が主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 NHK総合20:00~20:45 BSプレミアム18:00~18:45/再放送 土曜13:05~)の第15話「殿の死」が22日に放送され、平均視聴率が13.4%だったことが23日、分かった(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

渡辺謙

島津斉彬役の渡辺謙

本編を休止して4月1日に放送された特別番組『「西郷どん」スペシャル~西郷どんと斉彬 密着120日~』で9.7%と初めて1ケタ台を記録。4月8日放送の13話は13.0%、4月15日放送の14話は11.9%と減少傾向が続いていたが15話は1.5ポイント回復し、再び13%台まで持ち直した。

※以下はドラマの結末などネタバレを含んだ内容です。これから視聴予定の方はご注意ください。

吉之助(鈴木亮平)が、橋本左内(風間俊介)と共に一橋慶喜(松田翔太)将軍擁立運動に奔走する中、井伊直弼(佐野史郎)は将軍・家定(又吉直樹)が病に倒れたことに乗じて大老となり、次期将軍を慶福に決定。斉彬から役目を解かれて「万策尽きた」と落胆する吉之助だったが、正助(瑛太)から「やっせんぼの言い訳じゃ」と苦言を呈され奮起。斉彬に上洛計画を直談判し、斉彬は「西郷、よう言うた。まさか、あのやっせんぼに言われて腹が決まるとはな!」と決断し、「今からお前はわしになれ」と吉之助を送り出す。

15話は「殿の死」とある通り、ラストには西田敏行のナレーションで「安政5年7月16日、島津斉彬さまはこの世を去られました。あまりに突然な、そして心を残してのご最期でございました」と斉彬の死が告げられる。放送後、Twitter上では「殿様とっても素敵」「演技オーラすごすぎ」「寂しい」「逝ってしまわれた」「ナレ死に衝撃」「非常に悲しい」など渡辺謙の演技を称える声と共に斉彬の急死を惜しむ声があふれた。

ドラマの公式サイトで22日に公開されたインタビューでは、斉彬の最期についての秘話も。渡辺は、「原作を読んだ時に、斉彬の死がものすごく唐突で驚いたんですよ。斉彬役としてその人生を知る僕であっても『えっ?』と思うくらいです。おそらくそれは西郷の感覚でもあるだろうし、ドラマを見ているお客さんにとっても、ナレーションだけで『え?え?えーっ!?』って思うくらいの最期にしたいと思ったんですね。そこは演出の野田さんとも相談して、僕としては極力、さり気なく逝きたいと思いました」と経緯を説明。

一方で、「もう一度などと言わずもう1クールくらい出たいなぁという気持ちはありますが……」と名残惜しみながら、「それこそが彼の人生。煙のように消えたいと思います。だから、さようならです。うちの西郷を、どうかよろしく頼みます」と本作への思いを吉之助役・鈴木亮平に託している。

『西郷どん』視聴率推移・一覧(ビデオリサーチ調べ・関東地区)