不動産経済研究所はこのほど、2018年3月度の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、発売は6.1%増の3,617戸、契約率は74.7%と大型物件が需要をけん引し、戸当り価格は6,220万円、平米単価90.7万円と2カ月連続の上昇となった。
3月に発売された新築マンションは3,617戸で前年同月の3,408戸と比較して6.1%増、前月と比べると45.3%増だった。1戸当りの平均価格は6,220万円で、前月に6,128万円と比較して1.5%(92万円)の上昇。1平米当り単価は90.7万円で、前月の88.9万円と比較して2.0%(1.8万円)の上昇とともに微増している。
また、前年度同時期と比較すると、平均価格は5,588万円で11.3%(632万円)、1平米当り単価は14.8%(11.7万円)の上昇だった。
地域別の平均価格を見ると、東京都区部は7,094万円(7.0%アップ)、都下が4,873万円(4.8%ダウン)、神奈川県は6,278 万円(18.6%アップ)、埼玉県は4,165 万円(8.6%ダウン)、千葉県は5,354 万円(37.2%アップ)とバラつきがある。
1平米当り単価でも、東京都区部は110.3万円(13.9%アップ)、都下が69.0万円(4.8%ダウン)、神奈川県は88.0万円(19.6%アップ)、埼玉県は58.9万円(6.4%ダウン)、千葉県は5,354万円(34.7%アップ)も同様の結果だった。
首都圏の新規発売戸数に対する契約戸数は、2,701戸で、月間契約率は74.7%。前月の65.0%に比べて9.7ポイントの上昇、前年同月の66.2%に比べて8.5ポイントの上昇だった。 地域別では、都区部70.7%、都下76.6%、神奈川県82.0%、埼玉県52.4%、千葉県80.5%という結果だった。
即日完売は162戸で、これは全体の4.5%にあたる。月末現在の翌月繰越販売在庫数は6,498 戸で、2018年2月末現在の6,563戸に比べて65戸の減少となり、前年度同月の末残戸数は6,749 戸だった。
2018年4月の発売戸数は3,000戸の見込みだという。過去4年間は、’17年4月2,741 戸、’16年4月1,978戸、’15年4月2,286 戸、’14 年4月2,473 戸だった。