Appleは4月22日のアースデイに先駆け、iTunes Store、iBooksで特設ページを公開した。また、Apple Musicでもアースデイに向けたプレイリストが公開されているほか、Apple Watchユーザー向けに「アースデイ チャレンジ」が企画されている。
Appleは例年、4月22日のアースデイに向けてApp Storeで特別コンテンツを提供したりキャンペーンを実施したりしていた。今年はiTunes Storeで「ドキュメンタリーの世界」と題した特集ページ、iBooksでは、ずばり「地球環境を守ろう」と題した特設ページを公開している。
iTunes Storeの「ドキュメンタリーの世界」では、元アメリカ副大統領アル・ゴアが出演した、アカデミー賞2部門に輝く『不都合な真実』や、テレンス・マリック監督の『ボヤージュ・オブ・タイム』など、環境問題や自然をテーマにした作品15本がセレクトされている。その中の1本、『地球が壊れる前に』は「今週の映画」でピックアップされており、100円でレンタルできる。
iBooksの「地球環境を守ろう」では、養老孟司と岸由二による『環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ』や石川英輔の『大江戸リサイクル』など、リサイクルやゴミ軽減などをテーマにした8冊が選ばれている。
Apple Watchの「アースデイ チャレンジ」は、アースデイ当日に、Apple Watchの「ワークアウト」アプリ、または「ヘルスケア」アプリにワークアウトを記録できるサードパーティのアプリを使って30分以上運動すると、特別なバッジとiOSの「メッセージ」アプリで使えるステッカーを獲得できるというチャレンジ企画。Apple Watchのチャレンジ企画は今年になって、毎月実施されている。
また、Apple Musicでは「母なる地球を讃えて」という、地球へメッセージを込めたプレイリストが公開されている。これにはレディオヘッドやコールドプレイ、ビートルズやニール・ヤング、ビョークらの楽曲が収められているが、日本では蓮沼執太や大橋トリオらの曲も入った独自の構成となっているようだ。
App storeでの特集ページは企画されていないが、「App store」アプリの「App」タブでは「再発見」で植物の成長をシミュレーションしたアプリ「NAMOO - 植物の神秘」が、「おすすめ」で知育アプリ「タイニーポップによるサンゴ礁」がピックアップされているのにあわせ、「美しい大自然」と題して4本のアプリが紹介されている。他にも植物愛好家に向けたSNSアプリ「GreenSnap」や、知育アプリでは「タイニーボップの哺乳類」「地球 ~ あそんでまなぼう」など、自然や環境問題の知識を深められるアプリが数多く存在することから、アースデイ当日に「Today」タブでフィーチャーされる可能性がある。
地球環境を考える日として提唱されたアースデイだが、Appleの環境問題への取り組みは、その日に限ったことではない。スローガンを掲げ、啓蒙するだけでなく、必ず実践を伴ってきた。先日は同社の世界各地の施設が100%クリーンエネルギーで賄われていると伝え、2代目のiPhoneリサイクルロボ「Daisy」の稼働を報告。さらに、新リサイクルプログラム「Apple GiveBack」を発表し、不要になったApple製品をApple Storeに持ち込むことで、生物多様性の保全、豊かな自然を引き継ぐべく持続可能な社会の実現に取り組む国際NGO「Conservation International」に寄付が行われるとアナウンスした。