すみだ水族館(東京都墨田区)は4月27日~7月8日、同施設と日本デザインセンター三澤デザイン研究室が設計した「水の中の風景」の企画展「waterscape 水の中の風景」を館内の6F テラススペース付近にて開催する。

  • 水の中の温室・気球型

同施設と日本デザインセンター三澤デザイン研究室は、生態本来の様々な暮らしのシーンを引き出すことに挑戦。3Dプリンターや型抜き、吹きガラスなどを用いて、水の中で暮らす生物たちが本来持っている習性や自然界でよく見せる行動を元とした構造物を制作した。

同展では、制作した構造物を配置した8種類のキューブ型水槽が登場。それぞれの水槽を通じ、水中の景観を新たな視点で体感できるほか、生物がもつ生態について学ぶことができる。

  • 浮く島、沈む島

水中を縦横無尽に泳いで水草を食べる習性を持つ魚・プラティの水槽「水の中の温室・気球型」は、空気の入ったガラス製の球体となっている。水草が育つ温度変化の少ない温室で、魚が球体の下の開口から自由に球体の中へ出入りして水草をつつく姿が観察できる。

時々水面に顔を出して息継ぎをするカブトニオイガメの水槽「浮く島、沈む島」は、いくつもの浮き島が縦に連なった構造物が浮かぶ。カメが水中の島を足場に息継ぎをしたり、島に上がって甲羅干しをする様子などが観察できる。

  • 雲のようなかたまり

  • 水上の水中・マッシュルーム型

そのほかにも、「泡のゾーニング」や「雲のようなかたまり」「開口のある境界膜」などといったテーマによる水槽が登場し、アカヒレやハニードワーフグラミーなどが生息する水景が楽しめる。

  • 展示風景