ワコムの大きな液タブで4Kが見やすい! と噂の「Wacom Cintiq Pro 24」を期間限定でオープンしていたワコムギャラリーさんで体験してきました。通常液タブを使用しない環境で作業している私の視点で感想をお伝えします。
液タブ初心者にもおススメ!
まずはサイズですが、通常のデスクトップのような大きさ。しかしながら使用してみると手の置き位置や視線の動きなども違和感なく使えて、初級ユーザーでも入りやすい機種ではないかなと思いました。
画面は蛍光灯などの外光の映り込みをおさえるAG(アンチグレア)処理が施されており、多少の明るい部屋でも以前よりは格段に映り込みをおさえているのだそう。
液タブ初心者としては嬉しい仕様です。そのAG処理によってプラスチックのペン先でも、紙に近い「ザラ」とした感覚を出すことの手助けになっているとか。そして4K解像度(3,840×2,160)と優れた色精度(Adobe RGBカバー率99%)によって、より鮮明な画面で細部を描くことができました。色精度も上がり、印刷物への安心感も強く感じます。ツール周りも文字やアイコンも鮮明に見え作業中も楽しかったです。以前の機種より画面端の反応がしづらいという点も改善されており、その辺りはまったく気になりませんでした
著者は通常液タブ使用しておらず、iPhoneなどの操作が身についていたので、マルチタッチ機能は搭載されている機種の方が向いているかもと思いました。
またワコムの液タブと言えばサイドのファンクションキーですが、ExpressKey Remote(Wacom Cintiq Pro 24のパッケージに同梱、オプション品として別売も)となって、自由な場所で使用できるようになっています。割り当てられるキーも倍以上になり、こちらも自分のスタイルに合わせて自由にできるのも嬉しいなと思いました。
まるで紙に描いているような感覚
先程、画面のAG処理によって紙のような質感があるとお伝えしましたが、画面だけではなく、ペンとペン先も改善されたとのこと。Wacom Pro Pen 2による書き味はツルツルではなく、少しざらつきがある滑りのいい書き味で視差もよく、筆圧検知は8,192レベルでしっかりと表現してくれました。
このペンは充電しなくても使えるのがありがたいですね。またよく「ペンが迷子に」を板型ペンタブレットで体験していましたが、本体上部にペンを設置するペンホルダーを取り付けることができ、これでペンが迷子になる問題が少し解決されそうです。ペン先の替芯もペンスタンドの中に収納されており、取り出し方は両手で包み込みながら少し力をいれて回すと出てきます。替芯にも種類があるので、自分の好みを探してから追加購入できるのもありがたいです。
さらに、Wacom Cintiq Pro 24は、取り外し可能なPC「Wacom Cintiq Pro Engine」にも対応しています。次回は、そのWacom Cintiq Pro Engineの使い勝手と、専用スタンド「Wacom Ergo Stand」の使い勝手や魅力を紹介していきます。