2020年に放送されるNHK大河ドラマの制作会見が19日に行われ、戦国武将・明智光秀を主人公とした『麒麟がくる』の制作が発表された。明智を演じる主演は俳優・長谷川博己。脚本はオリジナルで、第29作『太平記』を手掛けたことで知られる池端俊策氏が担当する。2019年6月にクランクイン予定。

大河ドラマ 長谷川博己

明智光秀を演じる長谷川博己

第59作『麒麟がくる』は大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の戦乱の中、各地の英傑が天下を狙う一大叙事詩。大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光を当てながら、彼の生涯を中心に戦国英傑たちの運命の行く末を描く。

長谷川は、2013年の『八重の桜』以来の大河出演。登壇すると、「感動しています」と笑顔を見せ、カメラマンからのフラッシュを浴びながら、「実感が湧かなかったんですが、こうやっていろんな方に写真を撮られて、すごいことを受けたんだと実感しています」と素直な心境を述べた。

本作の出演オファーは10月スタートのNHK連続テレビ小説『まんぷく』の発表後。今年から来年にかけて、朝ドラと大河の撮影が続くことから「これは難しいかな」と一瞬の迷いはあったものの、池端氏脚本のNHKドラマ『夏目漱石の妻』(16)に出演した縁のほか、同氏の明智光秀像が鮮烈に伝わり、「やらなければならない」と決断したという。

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    長谷川博己(左)と池端俊策氏

「長旅になりますが」と笑い、「これを乗り越えた後に誰も見られないような景色が見られるんじゃないかなと思います。しっかりやりたい」と力強く語り、「明智光秀は"三日天下"ですが、僕はこれをやり遂げた後に、1年ぐらい天下が欲しいなと思います」と冗談を交えて意気込みを伝えていた。

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