22日(21:00~)にテレビ朝日系で放送される片岡鶴太郎主演ドラマ『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』。1990年から続くこの『終着駅シリーズ』の人気の理由を、佐藤凉一プロデューサーが明かした。
第1作からの歴史を知る佐藤Pは『終着駅シリーズ』が長く支持されてきた理由を「やはり"人間を描く"という、一貫した視点が受け入れられているのだと思います」と分析する。さらに、主人公・牛尾刑事のキャラクターを挙げ、「超人的な能力があるわけでもなく、特にこだわりを持つような"変人"でもない。ただただ真面目に靴底をすり減らして真実を求める、オーソドックスな刑事なんです。視聴者の皆さんは、そんな普遍的な存在として牛尾を愛してくださっているのではないでしょうか」と話した。
また、5作目より牛尾刑事を演じている片岡とは「脚本をお渡ししたときに『今回の"ホン"も面白いね!深いね!』という会話はしますが、実は、撮影中に作品について語り合うことはあまりないんです」(佐藤P)とのこと。一方で「ご本人はあまりおっしゃいませんが、牛尾を演じることによって、ご自身の生き方などにも感じるところが多々あったのではないかと思いますね」と明かした。
そして、22日放送の『殺意を運ぶ鞄』について、「『終着駅シリーズ』は事件に関わる人々の人生を掘り下げて描き、最後に牛尾が"救い"を渡す、というドラマ。本作もそれが非常に色濃く映し出された内容で、30周年の節目にふさわしい作品になっています」と自信をのぞかせ、「市井に生きる登場人物たちをきちんと描いた面白いストーリーだと思います」とアピールている。