米Amazon.comは4月17日 (現地時間)、モバイルアプリ「Amazon Shopping App」(iOS/Android、Amazonショッピングアプリ)に、海外からの快適なショッピングをサポートする「インターナショナルショッピング」を追加した。
ショッピングアプリのメニュー内の「設定」をタップし、「国と言語」で「インターナショナルショッピング」を選択すると、Amazon.comで海外に発送する商品をまとめたショップに切り替わる。Amazon.comのアカウントを持っている場合はサインイン、持っていない場合は作成する。
インターナショナルショッピングは英語以外の言語表示をサポート、25以上の通貨を設定して買い物でき、100カ国以上への配送をサポートする。ただし、現時点で対応言語は英語、スペイン語、中国語、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル)のみ。日本語はサポートされていないが、通貨で日本円を選ぶことは可能だ。ショップには、衣類、玩具、書籍、電子機器など4500万点以上の商品が並ぶ。
海外からの買い物は、送料を含む輸入費用の総額や受け取りまでの期間が分かりづらいことが少なくない。購入した後に思っていた以上の出費になってしまうことがある。インターナショナルショッピングでは、Amazonが配送業者を管理し、各商品に価格と配送費用を明記、輸入関税の見積もりも示す。また、配送時間を短縮する配送オプションも用意している。
インターナショナルショッピングは、Amazonが進出していない国において、より快適にAmazon.comで買い物できるようにするのが狙いだ。「(国際)配送に対応している商品だけを簡単に見つけて購入する方法が要望されていた」とSamir Kumar氏 (Amazon Exports and Expansion担当VP)。そうした国でショッピングアプリをインストールすると、位置情報から自動的にインターナショナルショッピングに設定される。しかし、日本や英国などAmazonが進出している国でも、米Amazonで直接買い物している利用者は多く、グローバル規模にユーザーが広がる可能性が指摘されている。