お笑いコンビ・はんにゃの金田哲(32)が、17日深夜に放送されたテレビ東京系ドキュメンタリー番組『吉本坂46が売れるまでの全記録』(毎週火曜26:05~26:35)で、人気絶頂期からの凋落を赤裸々に語った。
よしもと所属タレント約6,000人の中から選ばれたメンバーで結成されるアイドルグループ・吉本坂46。同番組はその選考過程から売れるまでの姿を追うドキュメンタリー番組で、この日はオーディションにエントリーした金田のインタビュー映像が流れた。
吉本坂46をネットニュースで知り、プロデューサー・秋元康氏の「人気も上り坂、下り坂いろいろあるようにきっと吉本にも坂があるのでしょう」に触発。「完全に当てはまったんですよね。われわれはんにゃは完全に下り坂なので」「ほぼ落下に近い状態」と勢いの衰えを実感し、「すがる思い」で参加を決心したという。
はんにゃは、相方・川島章良と共に2005年に結成。デビュー間もなく学生コントで中高生人気を集め、金田は「CM10本、レギュラー11本」「月9も出させていただきましたし、映画の主演も。写真集も出しました。言ったらキリがない」と全盛期を振り返る。金田いわく、ファンの熱狂ぶりはお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が「ビートルズの再来」と称するほど。スタジオでVTRを見ていた東野幸治も「これホンマに」と証言した。
しかし、次第に人気に陰りが見えはじめ、「本当に数年で」「僕らがステージで動いただけでワーッと言っていたお客さんが神隠しにあったんじゃないかと僕ら言ってるんですけど、みるみるうちに『生意気だ』『全然面白くない』みたいな感じになって。すぐに実力ないのがバレましたよね」と淡々と語る。
一方で、「芸人になってアイドル扱いみたいにされた時は戸惑ってました」と当時の立ち位置には違和感も。今では、「『芸人なのになんでアイドルみたいな感じでやらなきゃいけないんだ』と思ってましたけど、今は逆に経験がいい感じになるんじゃないか」「何のためにアイドル芸人なんて言われた時期があったかっていうと、このためだったんじゃないか」と前向きに捉えている。
絶頂期の収入は、「2年目で売れたからマジでそんなにもらってないです。もちろん普通の人よりかはもらっていたと思います。20代で稼いだお金は20代ですべて失ったので」と手元には残っていない。金田は「何にも残ってないです」と正直に打ち明け、「今のこのフラストレーションを、この溜め込んだものを全部吉本坂さんに捧げるくらいの気持ちです」と吉本坂46に懸ける思いを伝えていた。