JRAの藤田菜七子騎手(20)が17日、都内で行われた「『柳屋あんず油』Presents 第3回黒髪美人大賞」授賞式に出席。普段の勝負服とはギャップのある赤いドレスとピンヒールで登壇し、受賞の喜びを語った。
同賞は、1615年創業の柳屋本店が400周年を記念して、日本女性の黒髪の美しさを国内外に伝えるために2015年に設立。この日は第1回で受賞して以来イメージキャラクターを務めている女優・川島海荷(24)がプレゼンターを務めた。
藤田は小学6年生の時に馬の魅力に目覚め、2016年3月3日にデビュー。同年3月24日の浦和競馬場で女性騎手初の1日2勝を果たし、4月10日にはサニーデイズで中央競馬初勝利を飾った。2017年は中央競馬女性騎手として年間最多勝を達成。今年に入っても好調で、現在6勝目を挙げている(JRA通算26勝)。
同賞の選考基準は、「手入れの行き届いた健康的な艶髪であること」「内面からにじみ出るような凛とした透明感があること」「チャレンジ精神旺盛で毎日を精一杯生きていること」の3点。藤田は緊張の面持ちながら、「このようなすばらしい賞をいただけて、本当にうれしいです」と笑顔を見せ、「私なんかでいいのかなという気持ちがすごく大きいですが、この賞に恥じないようにきれいな女性になっていきたいなと思います」と意気込みを伝えた。
藤田にとっての黒髪は、「日本人らしいと思いますし、黒髪だと肌の色も白くきれいに見えるのかなと思います」。競馬学校に通っていた頃は短髪規定があり、「美容室では『男の子みたいに切ってください』といつもお願いしていました」と懐かしみ、「男の子に間違えられたことが何回かあります。卒業したら絶対に伸ばそうと決めていて、今はいろいろな髪型にチャレンジしたいなと思っているところです」とうれしそうに話す。
また、日頃から手入れをしているという川島の話を聞き、「近くで川島さんの髪を見るとめちゃくちゃきれいで! すごくツヤツヤ」と感動をあらわ。これまで特にケアをしたことはないそうで、「ヘルメットかぶっているときは髪を1つに結んでいるんですけど、毎レース忙しくても髪を結び直すようにしています。気持ちを切り替えるためにも髪の毛を結び直して毎レース向かっています」という出走時のルーティンを明かした。
そのほか、「土日が競馬で月曜日が休みなんですけど、家にいることが多いです。ずっと部屋にいて」「本を読むのが好きです。ゴロゴロしながら読書しています」とインドアなプライベートエピソードも。授賞式後の囲み取材では、「お休みが月曜日だけなので私服を着る機会が少なかったりするんですけど、どちらかというと男の子っぽい服装の方が多いかもしれないです」と語り、赤のドレスを数種類の中から選んだことを明かしながら、「このようなステキなドレスでこんな高いヒールをはくこともないので。足が痛いです」と照れ笑いを浮かべて会場を和ませていた。