京都鉄道博物館は16日、「トワイライトエクスプレス」の車両探検セミナーを開催すると発表した。5月12・13日の2日間、寝台特急「トワイライトエクスプレス」に使用された客車の中からカニ24形12号車・オハ25形551号車の車内を公開する。

  • 現役時代の寝台特急「トワイライトエクスプレス」(2014年8月撮影)

寝台特急「トワイライトエクスプレス」は10両編成の客車(電源車1両を含む)を機関車が牽引し、大阪~札幌間を結ぶ豪華寝台特急列車として1989~2015年の約26年間にわたり運行された。2015年3月の運行終了後、2015年5月から2016年3月まで「スイート」「ロイヤル」中心の編成に組み直した特別な「トワイライトエクスプレス」も運行。その誇りと伝統を受け継ぐ列車として、2017年6月から「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が運行開始した。

5月12・13日の「トワイライトエクスプレス」車両探検セミナーは、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が間もなく1周年を迎えることを受け、実施されるという。カニ24形12号車(1976年新潟鐵工所製)は電源装置を搭載した荷物車、オハ25形551号車(1978年富士重工製)は寝台車として登場後、「トワイライトエクスプレス」のサロンカーに改造された車両で、いずれも車内を見学できる貴重な機会となる。

車両探検セミナーは5月12・13日の各日3回(11:00~、13:30~、15:00~)、各回30分行われ、カニ24形12号車・オハ25形551号車の特徴などを解説する。本館1階の車両工場が集合場所とされ、参加に必要な整理券も集合場所にて各回の開始30分前から配布される。

  • 「トワイライトエクスプレス」のサロンカーに使用された車両の車内も公開(写真は2015年3月の報道公開にて撮影)

なお、京都鉄道博物館では5月以降、他にも特別な車両公開を予定している。5月5日には、SL第2検修庫(普段は非公開)の内部に蒸気機関車C57形1号機を特別展示し、現役のSL整備士による案内や写真撮影などを実施。5月の土日祝日にオロネ24形4号車の車内が公開されるほか、6月に100系122形5003号車、7月に500系521形1号車、8月にクハネ581形35号車、9月にクハ489形1号車も公開される予定だ。6月23・24日に「硬券印刷機」、7月21・22日に「昔の駅」がテーマの展示品解説セミナーも行われる。