JR北海道は12日、函館駅前の所有地にホテルを建設する計画を発表した。今秋着工し、2020年春頃の開業をめざす。

  • 「JRイン函館」完成イメージ(JR北海道提供)

駅裏手の北口に隣接する約2,200平方メートルの敷地を活用。11階建てで、客室数は210室程度。名称は「JRイン函館」とし、JR北海道ホテルズが運営にあたる。JR北海道は北海道新幹線開業前の2012年にも同じ場所でのホテル建設計画を発表したが、その後の建設費の高騰により、2015年に計画を凍結した経緯がある。

一方、函館市内では北海道新幹線開業後もインバウンドを主とする宿泊需要の増大を見込んだホテル建設ラッシュが続いており、今月初頭には函館駅隣接の函館市所有地で大和ハウスによる地上11階、客室数261室のホテル建設が発表されたばかり。JR北海道もこうした流れに合わせ、駅直結の強みを生かしたホテル運営に勝機があると見込んだ。

JR北海道はその他、札幌市の苗穂駅移転にともなう新駅北側の再開発についても概要を発表。地上27階建ての分譲マンションを中心に、病院やサービス付き高齢者住宅などを整備するとしている。分譲マンションは全300戸で、大京・住友不動産・JR北海道の共同事業として建設。今年夏頃に着工し、来春の販売開始と2020年度末の完成をめざす。