女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)が4月2日にスタートした。同作は、失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く物語。放送開始を前に永野がインタビューに応じ、ヒロインを演じる心境やドラマの見どころなどを語った。
インタビューは全5回で掲載(第1回:永野芽郁、朝ドラでの子育て擬似体験に期待「子供が大好きなので」)。第2回は、ヒロイン・鈴愛役を勝ち取ったオーディションについて。
オーディションが大好き
――オーディションで印象に残っていることを教えてください。
本当にオーディション好きなんですよ、私! 実際に作品に入ると、この役はこういう子でってなんとなく決められている。何にもなくて自由にやってみなよって、自分の想像で自由にできるのがオーディションくらいだなって。そのわりにはいつもすごい力が抜けちゃってて、質問されたことに対しても素直に答えちゃうから、もうちょっと「やる気があります!」って感じのことを言えたらいいんですけど、全然(笑)。だから、私の意欲は伝わってるんだろうかっていつも思っていて、今回もそう思い、「落ちました」「絶対無理です」ってマネージャーさんに報告したし、お母さんにも「無理だわ、今回」って言っていたし。だから、まさかのまさかのまさかでここにいるっていう(笑)
――決まったときはどんな思いでしたか?
決まったときはよくわからなかったですね。とりあえず、「ヒロインはあなたです」って見せられて、「どういうこと!?」ってなって、「受けてくれますか?」ってたたみかけるように言われたから、とりあえず「はい!」って言うけどパニックで。ようやく実感できたのがクランクインして3週間、岐阜ロケが終わるくらいにはヒロインかなーみたいな感じだったんで、実感するまでに時間はかかりましたね。ダジャレみたいになっちゃった! 実感までに時間が(笑)
"すずめ"という名前との縁
――どうして選ばれたと思いますか?
運がよかったなって、本当に運だなって、運ってあるんだなって思いました。ただ、鈴愛っていう役名を聞いたときに、初めて主演させていただいた映画(『ひるなかの流星』)も"すずめ"っていう役で、"すずめ"っていう名前にものすごく縁を感じて、もし私が朝ドラのヒロインをやれるとしたならばこの子しかいないんだろうなってふわっとしたものは受けていてあった。受かったと聞いて、"すずめ"っていう名前と今回のいろんなタイミングと、ものすごく自分は運がいい人間だなと思いました。(制作統括の勝田夏子氏から「キャラクターにぴったり」と言われると)ですかね? とのことです!
――永野さんの前向きさはどんなところから来ているのでしょうか?
たまにすごくネガティブになるときももちろんあるんですが、ネガティブになっているときって全然楽しくないし、あんまりいいことじゃないよなって思ったら、ネガティブになっている時間があるんだったらそれをポジティブに考えた方が何事も楽しいなと思って。だからあんまり深く考えないし、わりとなんでも適当にふらーっとやっています(笑)
友達と母親の反応
――ヒロインに決まり、友達など周囲の反応はどうでしたか?
友人からはものすごい連絡の嵐で、「どういうこと!?」「ヒロインって何!?」「芽郁ができるの!?」ってふざけた連絡がいっぱいきました(笑)。母には会見に出る10分前に電話して、「今どこにいると思う? NHKにいるんだよね。今から会見なんだよね」って言ったら、何もしゃべらなくなっちゃって、泣きながら「おめでとう」って言われて、つられて泣くっていう。あ、親孝行できたかなって思える瞬間でした。すっごいうれしかったです。
永野芽郁(ながの・めい)
1999年9月24日生まれ。東京都出身。小学生の頃にスカウトされ、芸能界入り。ファッション誌『ニコ☆プチ』、『nicola』の専属モデルを経て、2016年8月より『Seventeen』の専属モデルに。テレビ東京系『こえ恋』(2016年)でドラマ初主演、『ひるなかの流星』(2017年)で映画初主演。2017年はカンテレ・フジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』、映画『帝一の國』、『ミックス。』など話題作に多数出演。「カルピスウォーター」や「UQmobile」などCMでも活躍している。
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