楽天は11日、ビックカメラと家電領域における新サービスを共同で開始した。楽天市場に家電ECサイトの「楽天ビック」を新たに開設、共同サービスは両社の強みを活かし、互いにメリットのあるものとなりそうだ。
楽天ビックはなぜできたか
楽天とビックカメラの協業により誕生したのが「楽天ビック」だ。ネットショップを使った家電購入の課題を解消し、両社の強みを生かすことでサービス向上を図ったのが大きな特徴だ。
楽天が調査したところによれば、約8割の人がネットでの家電購入を断念した経験があるという。断念した理由は「実際に見て購入したい」「配送設置に不安があった」が挙げられ、これらが機会損失につながっていたわけだ。
こうしたニーズを汲み取り、サービスとして反映させたのが楽天ビックだ。ビックカメラの実店舗45店(アウトレット店を含む)の商品在庫を確認できる機能を楽天ビックで実現、今後は家電購入から設置工事までをスムーズに依頼できるサイトの構築も進めていく。
利便性の向上はこればかりではない。ビックカメラの実店舗において、楽天ポイントカードを導入し、楽天スーパーポイントとビックポイントのいずれかを選択してポイント溜められるようにした。先々も、楽天ポイントによる支払いの実現(6月中旬を予定)ほか、東京23区において、購入商品の当日配送の実現(今夏を予定)も目指す。ビックカメラ実店舗での商品の受け渡しも行ない、来店時のついで買いにも期待しているようだ。