お笑いコンビの千鳥がこのほど、4月にスタートしたABCテレビの新バラエティ番組『相席食堂』(毎週日曜23:10~23:35 ※関西ローカル)の収録に参加した。

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    千鳥の大悟(左)とノブ

同番組は、毎週2人の有名人が全国各地の田舎を訪ね、食堂で相席した地元の人々とふれ合うというもの。そのロケの模様を千鳥がスタジオで見守りながら、気になるところがあれば手元にある「待てぃボタン」を押してVTRを止め、珍道中にツッコミを入れていく。

この日、収録された22日(22:57~13:35 ※13分拡大)、29日(23:39~24:04)の放送分では、コロコロチキチキペッパーズのナダルが石川県珠洲市を、具志堅用高が大分県豊後高田市をそれぞれ訪問した。どちらも天然キャラとあり、恐ろしい形相で鳥を蹴散らすナダル、演歌の熱唱を止めようとしない具志堅など、予測できない行動を次々と繰り出す2人に、千鳥は「どっちかをちゃんとした人にして!」と悲鳴。休むひまもなくツッコむはめになり、ノブは「スタジオにおるだけやから楽な番組かと思ったら、しんどいのよ。30分フルでツッコまなアカンから」とボヤいていた。

収録後に行われた取材会では、ノブが「若いころからたくさんロケに行っているので、ロケの良い、悪いはわかるんですが、これは悪い部分を凝縮してる(笑)」と、行き当たりばったりのロケ展開にさっそくツッコミ。だが、「無理やり盛り上げようとしていないところが、今の時代にはあまりないリアルなテレビなんじゃないかな」と、そのゆるさを楽しんだようで、「誰もウソをついてないし、我々も思ったことを言っているだけ。こういう番組が合っているのか、やっているうちに自然体でいいなと思うようになってきました」と手応えをのぞかせた。

一方、大悟も「家でテレビを見てツッコんでるのと同じですからね。たまに『これは何を見せられとるんや?』と思うようなゆるいロケの番組がありますが(笑)、みなさんもツッコみながら見てるんやろな思う。それを僕らが代表してやってる」と肩ひじ張らないスタイルをアピール。「僕らは本当におもしろいんですが…これを流していいのかな?とも思ってます(笑)」と自虐を込めた感想で笑わせた。

裏番組には『情熱大陸』(MBS・TBS系)など強力なライバルが並ぶが、「逆に僕は勝機だと思ってるんですよ!」とノブ。「同じような感動ドキュメントを持ってきても、勝つのには時間がかかる。この番組のようにバカバカしいのを見たい人もきっといるので、この姿勢を貫いて突っ走りたい」と戦略を明かした。

大悟もまた、通常ならカットされてしまいそうなグダグダのハプニングも逃さず盛り込んだ本番組のロケを「あれこそがリアルなドキュメント」と持ち上げたが、「どっちを見るか?っていったらワシは…『情熱大陸』かもね(笑)」と早々に裏切り、爆笑をさらっていた。