京浜急行電鉄は10日、高松琴平電気鉄道(ことでん)の車両1080形に京急カラーの全面ラッピングを施し、4月16日から琴平線全区間で運行開始すると発表した。
ことでん1080形は京急電鉄から譲渡された車両で、京急時代の型式は1000形。1968年に始まった都営地下鉄との相互直通運転に対応する車両として登場し、2010年の営業運転終了まで、京急を代表する通勤車両として親しまれた。ことでんでは譲渡後、カラーリングを変えて現在も運行している。
京急電鉄は今年、羽田空港国内線ターミナル駅の開業20周年を記念し、全国各地の鉄軌道事業者で京急カラーのラッピング電車を運行しており、今回は元京急電鉄1000形だったことでんの車両で京急カラー蘇らせることを決めた。対象となるのは1080形1編成2両で、ラッピングモデルは京急2100形となる。
運行開始日には、ことでんの仏生山駅3番線ホームで10時から出発式を開催。1000形の整備を担当した京急職員が当時の思い出を紹介し、両社の友好の証しとして記念品を交換する。ラッピング電車のフォトセッションや車内内覧なども行う。