dot、ループス・コミュニケーションズ、4thが運営する「Z世代会議」はこのほど、16~35歳のZ世代・Y世代の若者を対象とした「Z世代レポート2018」を発表した。調査期間は2017年9月12~13日、有効回答は16~35歳の個人2,824人。

Z世代は「ソーシャルよいこ」?

Z世代とは、1995/1996年以降に生まれた世代のこと。同調査では、Z世代とその年長世代であるY世代との価値観の違いを探った。

まず、価値観・ライフスタイルに関する104の選択肢から該当するものを選んでもらったところ、16~21歳と29~35歳の回答で最も差が大きかったのは「1つのSNSで複数のアカウントを使い分けている」で、16~21歳では37.9%、29~35歳では8.3%と、29.6ポイントもの差がついた。

  • 16~21歳と29~35歳で差が大きかった項目 ベスト10

2位には「直接会ったことのない人ともSNSでやりとりする」(16.2ポイント差)、5位には「SNSに写真を投稿するときは加工や編集をする」(14.7ポイント差)が入っており、Z世代会議では「SNSの使い方が年代によって大きく変化しつつある」と分析している。

また16~21歳では、「人の目が気になる」が4割超に上ったほか、「人づきあいが苦手」も3割近くみられた。

続いて年代にとどまらない若者たちの傾向を明らかにするために、全回答者をその回答傾向からクラスター分析により、「様子見フォロワー」「省エネペシミスト」「ソーシャルよいこ」「人生ガチ勢」の4タイプに分類した。

性年代別の各タイプ構成比をみると、「ソーシャルよいこ」の割合は16~21歳、特に女性に多いことが判明した。Z世代会議によると、「ソーシャルよいこ」はSNSの使い方が極めて特徴的であり、「新しいもの好きで、トレンドに敏感、情報感度が高い一方、人の目が気になる人が多く、Z世代の特徴とも重なる傾向を示している」という。