説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ネットに繋がらない山奥でAndroidユーザと写真をやり取りできる?』という質問に答えます。
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目の前にある端末と写真をやり取りしたいシチュエーション、確かにありますね。ネットに繋がっていれば、深く考えずにメールやSNSアプリを利用するところですが、「圏外」の山奥となるとそうもいきません。
同じiPhone同士であれば、AirDropを使う手があります。Wi-FiとBluetoothを有効にしておけば、モバイル回線網の状況に関係なく、半径数メートル以内のiPhoneと写真などの書類を直接送受信できます。Android 4.1以降の端末も、「Android Beam」という類似の機能がありますから、モバイル回線を使えない山奥でも影響はありません。問題は、iPhoneとAndroidというプラットフォームの異なる端末間でやり取りするときです。
解決策はいくつかありますが、手っ取り早いのはiPhone(またはAndroid)をWEBサーバ化するアプリ(ファイル共有アプリ)を導入することです。そのようなアプリには、ファイルアップロード/ダウンロードを行うためのWEBページも用意されていますから、アプリの画面を表示(WEBサーバを動作)しておけば、AndoroidやパソコンからiPhoneへ写真などのファイルを転送できます。
無線LAN機器の有無も問題にはなりません。いわゆるテザリング(インターネット共有機能)は、スマートフォンをルータとして動作させますから、iPhoneかAndroidのどちらかでテザリングを有効化し、そこをアクセスポイントとして他の端末から接続すればいいのです。iPhoneのテザリング機能を利用する場合は、Android端末のWi-Fi接続画面からiPhoneのSSID(「設定」に登録したiPhoneの名前)を指定すればOKです。
ただし、あらかじめファイル共有アプリを入手しておかなければならないため、ネットにつながらない山奥に到着してからでは手遅れです。事前に入手し、ひととおりの使いかたを練習しておくことをお勧めします。