俳優の松坂桃李が12日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画『娼年』(2018年4月6日公開)の公開記念舞台挨拶に、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、三浦大輔監督とともに登場した。
同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。
松坂の全裸シーン満載の同作。新たな映画館のスクリーンのあまりの大きさに、松坂は「皆さん観られたわけでしょう?」と苦笑。「この目線が一種のプレイだと。(映画から)続いてる感じがしますね。いたたまれないですね」と心境を明かすと、猪塚も「スーツ着てない状態を、完全に想像できますからね」と畳み掛ける。松坂は「できますよ。もう鮮明に」と頷いていた。
三浦監督は同作について「セックス・エンタテインメントだと思ってるので。アートのかけらもない娯楽作品だと思ってます」ときっぱり。松坂は「濡れ場のシーンも多いんですけど、笑っていいところは十分に笑ってほしいな」と要望を述べ、「舞台でも段々日を追うごとに爆笑、大爆笑となっていたので、我慢せずに」と客席に語りかけた。
真飛は同作の見どころについて、松坂演じるリョウの瞳の変化をポイントとして挙げる。「とにかく桃李さんの目はまっすぐじゃないですか。その瞳に本当に引きこまれて、涙がぽろりと」と熱弁しつつ、「後は桃李さんのお尻が見所」とお茶目に語った。三浦監督が「お尻の痙攣はアドリブですから!」と横から衝撃の事実を明かすと、松坂は動揺した様子に。「リアリティを追求してくれっていう演出です」と弁解していた。