フジドリームエアラインズ(FDA)は4月6日、国土交通省航空局より同社が保有するFDA 4号機(エンブラエルERJ170)への「連続式耐空証明書」を取得した。これまで耐空証明のための検査では1機あたり年間3~4日程度の整備運休が必要だったが、連続式耐空証明の取得により、年1回の検査が不要となる。

  • 県営名古屋空港に駐機するFDAのエンブラエル ERJ170 (上から1号機、4号機、5号機)

    県営名古屋空港に駐機するFDAのエンブラエル ERJ170 (上から1号機、4号機、5号機)

耐空証明とは航空機を運航するために必要な機体の性能や安全性を認めるもので、自動車の車検のように年に1回の検査を行い、基準を満たした機体については国土交通省航空局より交付される。連続式耐空証明の取得により、年1回の検査が不要となる。

この連続式耐空証明の取得は、同社における航空機の整備管理体制が国土交通省による厳正な審査を経て認められたもので、大手航空会社のグループに属さない独立系リージョナルエアライン(100席以下の小型ジェット機を使用して地方都市間を相互に結ぶ航空運送事業)としては日本初となり、エンブラエル社製ERJ170を運用する日本の航空会社としても初めての取得となる。

今後は4号機以外の機体においても耐空証明の更新時に連続式耐空証明へ切り替えを行い、約1年を掛けて同社が保有する全12機で取得する予定となっている。これにより年間約30日程度発生していた整備運休がなくなり、安定した航空サービスの提供と利用者の利便性