運輸安全委員会は4月2日、3月24日に福岡空港で発生したLCCのピーチ・アビエーション機の重大インシデントに関する調査内容を公表した。調査を通じて、前脚の上下のトルクリンクを接続していたピンがリンクから脱落したものが滑走路上で発見されたが、同ピンとともに締結されるナット、ロックプレート、ワッシャ及びボルトについては、福岡空港及び出発地の関西国際空港では現在までに発見されていない。
同件は、ピーチ・アビエーション所属JA805P(エアバスA320-214型)が3月24日8時11分頃に福岡空港に着陸後、前脚タイヤが横を向いた状態で滑走路上に停止したというもの。前脚の両タイヤのパンク及びタイヤホイルが破損したことで自走できず、滑走路が約2時間にわたり閉鎖された。
今回の調査内容については、3月30日付けで首席航空事故調査官から航空局安全部運航安全課長宛てに情報提供を行っている。