デルは4月4日(中国時間)、中国・北京で製品発表会を開催。コンシューマ向けPCの新モデルを発表した。プレミアムPC「XPS」からは15.6型ノートPC「XPS 15」を投入。最新の6コアCPUに加えて、グラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiに強化した。
XPS 15は大画面ディスプレイを搭載したノートPC。デルがInfinity Edgeと呼ぶ狭ベゼルディスプレイにより、通常の15.6型モデルよりも一回り小さい本体サイズに仕上げている。
13.3型ノートPC「XPS 13」の2018年モデルは、ベゼル幅をより細くすることで、従来からさらに小型化、さらにインタフェースをすべてUSB Type-Cコネクタとすることで薄型化も実現していたが、XPS 15では基本的に筐体は2017年モデルと変わらない。若干シルバーの色が明るくなったように感じられる程度だ。
インタフェースも、USB 3.0 Type-A×2、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)×1、HDMI×1、フルサイズのSDカードリーダーと構成自体に変化ない。ただし、Thunderbolt 3ポートのPCIeレーン数が4に強化され、HDMI 2.0出力をサポートする。
6コアCPUにグラフィックスはMax-QのGeForce GTX 1050 Ti
一方で、内部は大きく強化。Intelが4月3日に発表したノートPC向けの6コアCPU「Intel Core i7-8750H」を採用。さらにグラフィックスを従来のNVIDIA GeForce GTX 1050からNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiに強化。発表会の展示機を確認すると、薄型PC向けに電力効率を重視した「Max-Q」仕様となっていた。
Max-Qは、絶対的な性能よりも電力当たりの性能を最大化するために、通常よりも低いクロックで動作させる。Max-Q仕様のGeForce GTX 1050 Tiと通常のGeForce GTX 1050でどの程度の性能差が生じるか気になるところだ。
また、Max-QはゲーミングノートPC向けに提供される技術で、発表時はGeForce GTX 1060以上のGPUでサポートされるとしていたが、GeForce GTX 1050 TiでもMax-Qが可能となると、ハイパフォーマンスなノートPCで採用例が増えるかもしれない。
ディスプレイはHDRに対応。輝度も350nitから400nitに上がったとのこと。また、従来通り、100% Adobe RGBカラーの広い色域をサポートする。解像度はフルHDと4Kを用意。4Kモデルではタッチも選択できる。
このほか、指紋リーダーを電源ボタンに統合。Windows Helloと組み合わせて、1アクションでスムーズにログインできるとしている。
北米で4月16日に発売し、価格は999.9ドルから。なお、2018年1月のCES 2018で発表したXPS 15 2-in-1(9575)は、すでに米国などで販売を開始しているが、こちらに新色のオニキスを追加するという。発売は5月を予定。