せとうちDMOを構成する瀬戸内ブランドコーポレーションとJR西日本イノベーションズは4月5日、共同出資および「せとうち観光活性化ファンド」の活用により、自転車をそのまま持ち込める旅客船「サイクルシップ」導入のための船舶保有会社「瀬戸内チャーター」を設立したと発表した。サイクルシップは、2018年秋予定されている「サイクリングしまなみ 2018」の開催に合わせてデビューを予定している。

  • サイクルシップの旅客定員は75人、自転車積載台数は約50台

    サイクルシップの旅客定員は75人、自転車積載台数は約50台

瀬戸内チャーターは、しまなみエリアの魅力向上と交流人口の拡大による地域の活性化に貢献することを目的にして、3月13日に設立された。代表者は丹治朋之(現せとうち観光パートナーズ 代表取締役)で、会社所在地は広島県広島市中区基町10番3号となる。同社には、瀬戸内ブランドコーポレーション(35%)とせとうち観光活性化ファンド(34%)、JR西日本イノベーションズ(31%)が出資している。

瀬戸内チャーターが新造船のサイクルシップを購入し、瀬戸内クルージングが運航を担う。10月28日に開催が予定されている国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ 2018」に合わせてデビューし、その後は尾道=瀬戸田間の定期航路や貸切チャーター船として、しまなみ海道に訪れるサイクリストのみならず多様な観光ニーズに応え、さらなる観光振興を図る。

  • 新設された船舶保有会社「瀬戸内チャーター」がサイクルシップを購入し、瀬戸内クルージングが運航を担う

    新設された船舶保有会社「瀬戸内チャーター」がサイクルシップを購入し、瀬戸内クルージングが運航を担う

サイクルシップの名称は未定。旅客定員は75人、自転車積載台数は約50台という広さになる。尾道=瀬戸田航路(定期航路)および貸切チャーター船として運用し、尾道=瀬戸田定期航路の運航は2019年1月頃を予定している。花火大会等の多様なニーズに応えるため、通常は自転車スペースとして使用する展望デッキにはベンチを設置するなど、多目的での活用を想定している。