資生堂はこのほど、「UNO 男の肌とビジネス印象調査」の結果を明らかにした。同調査は2月6日~14日、20代~50代の男女1,100人を対象にインターネットで実施したもの。
ビジネスシーンで会った男性についてチェックすることを尋ねたところ、全体平均では「服装」(75.6%)、「髪型」(74.1%)、「体型」(59.4%)、「スタイル」(59.2%)、「肌」(48.5%)となった。
しかし、男女別に見たところ、「肌」という回答に大きな差が見られた。男性が41.8%であるのに対し、女性は58.3%で、半数以上の女性が「肌」をチェックしていることがわかった。
続いて、20代男性ビジネスマンの平均的な顔画像を合成し、肌のコンディション(肌あれ要素/肌色要素/シワ要素/色味要素/質感要素/明るさ要素/シミ要素)により違いを持たせた18種の画像を用意して、その印象について尋ねた。
「信頼感があると思う肌」「リーダーシップがあると思う肌」「仕事がデキそうと思う肌」「グローバルで活躍しそうと思う肌」「一緒に働きたいと思う肌」について感じた度合いを点数で回答してもらったところ、すべての印象を左右する一番重要な要素が「肌あれの有無」であることがわかった。
また、「信頼感があると思う」「仕事がデキそうと思う」といったビジネスシーンでの印象に、肌のコンディションの要素の効用値を調べたところ、最も印象を変動させるのは「肌あれ要素の有無」であることが明らかになった。肌荒れの中では、特に「ニキビ肌」が好感度に大きく影響している。
「信頼感があると思う肌」「リーダーシップがあると思う肌」「仕事がデキそうと思う肌」「グローバルで活躍しそうと思う肌」で好印象だと思う肌について聞くと、すべてに共通する「シミや肌荒れのない肌」だった。これらは性別年代問わず、すべて同じ傾向となっている。
明治学院大学心理学部教授の田中知恵博士によると、女性は自身にとって関与の高い「肌状態」という次元に基づき、男性を判断している可能性があるという。「髪型」「スタイル」は、女性と男性との直接比較は難しいが、「肌」は相対的に比較しやすいため、女性が特にその特徴に注目した可能性も考えられるとのこと。