国土交通省は3月30日、全都道府県で高速道路ナンバリングによる道案内を開始することを発表した。
同省では、分かりやすい道案内の実現を目指し、高速道路ナンバリングによる道案内を全国的に推進している。「ナンバリング」は固有の言語に依存しない路線番号を用いるため、訪日外国人をはじめ、全ての利用者に分かりやすい道案内になるという。
対象路線となるのは、高規格幹線道路網(高速自動車国道および、一般国道自動車専用道路)と、この道路網を補完して地域の高速道路ネットワークを形成する路線。高規格幹線道路網から主要な空港や観光地へのアクセスとなる高速道路ネットワークを形成する路線も含まれる。
なお、すでにナンバリングが実施されている都市高速道路は、今回は対象外になるとのこと。
高速道路ナンバリングは、地域でなじみがあり、かつ根幹的な路線の既存の国道番号2桁以内を活用する。道路種別や機能はアルファベットで表現。高速道路であれば路線番号の頭に高速道路(Expressway)を意味する「E」を付与。環状道路の場合は、路線番号の頭に「C」を付与する。
また、同一起終点など機能が似ている路線はグループ(ファミリー)化する。その場合、路線番号の最後に「A」を付与する。
一例を挙げると、「E1」は東名高速道路、名神高速道路、「E4」は東北自動車道、「E17」は関越自動車道。「C3」は東京外環自動車道、「C2」は名古屋第二環状自動車道、「E2A」は中国自動車道、関門自動車道を指す。
高速道路ナンバリングは、平成29年2月の圏央道での導入を皮切りに進めてきたが、4月から全都道府県において開始した。引き続き、2020年までの高速道路ナンバリングの概成を目指し、各道路管理者等で連携し、分かりやすい道案内を推進していくとのこと。