JR東日本は3日、車内防犯カメラの整備について発表した。2018年度以降、新たに製造する新幹線・在来線の旅客車両すべてに車内防犯カメラを標準的に設置するほか、すでに投入済みの一部車両についても、改造により車内防犯カメラを設置する。
車内防犯カメラは新幹線車両E5系・E6系・E7系や山手線の新型車両E235系などに設置されており、さらなる車内セキュリティ向上のため、2018年度以降に製造されるすべての旅客車両に標準的に設置することを決めた。
また、首都圏の特急列車に使用される車両のうち、特急「スーパーあずさ」の新型車両E353系、特急「ひたち」「ときわ」の車両E657系、特急「成田エクスプレス」の車両E259系に関して、改造により車内防犯カメラを設置するという。各形式ともデッキごとに2カ所、E259系は荷物スペースにも1カ所、それぞれ車内防犯カメラを設置しているが、今後は客室内にも1両あたり2カ所ずつカメラを新設する。
E353系(投入済87両)・E657系(全170両)は2018年度冬以降、車内防犯カメラを順次設置する予定。E259系(全132両)は2019年度春以降に順次設置予定となっている。
なお、車内防犯カメラの設置にあたり、設置した車両においてカメラが作動中であることを表示するステッカーを掲出し、防犯カメラの映像は関係法令や社内規程等にもとづき厳正に扱い、関係社員らにも徹底するとしている。