Intelは4月3日、中国・北京でイベントを開催し、ノートPC向け第8世代Coreプロセッサに新モデルを追加した。最上位にCore i9を冠し、6コア/12スレッドを実装したCore i9-8950HKを投入する。
6コア/12スレッドのCore i9がノートPCに登場
今回発表された製品は、いずれもCoffee Lakeプラットフォームをベースとしている。「Intel Core Mobile Performance processor Family」と名付けられ、PCゲーミングやコンテンツ制作、VR/MR、よりパフォーマンスが必要なビジネス用途などに向けられたものとなる。
最上位モデルとなるIntel Core i9-8950HKは、6コア/12スレッドを実装。型番にKが付くことから分かるように倍率アンロック仕様で、オーバークロックに対応する。また、システム温度に余裕がある場合、従来のターボブーストからさらに動作クロックを最大200Hz引き上げる「Intel Thermal Velocity Boost(TVB)」を搭載。最大4.8GHzで駆動する。
Intelが公開したパフォーマンスデータによると、第7世代Intel Coreプロセッサ搭載システムと比較して、全体的な性能で29%、ゲームで41%、ゲームとストリーミングを同時に行っている状態で32%、4Kのビデオ編集で59%の性能向上を実現したという。
チップセット部分でも機能追加が盛り込まれている。ギガビット対応の無線LANとUSB 3.1 Gen2をチップセット側に統合するほか、モバイルプラットフォームとしてOptane Memoryをサポートする。さらにセカンダリとして搭載したHDDを高速化する新たなドライブアクセラレーション機能を搭載し、従来比でゲームの読み込み速度を最大4.7倍、メディア読み込みを最大1.7倍に高速化するという。
Intel Core Mobile Performance processor Familyとして、7モデルをラインナップする主なスペックは以下の通り。
低電圧のU型番でIris Plus搭載モデル
また、型番にUが付く、メインストーム向けの低電圧プロセッサでも新モデルを追加した。グラフィックスにIris Plus Graphicsを搭載し、より高い性能を備える。コア数は4コア/8スレッドすでに投入済みのモデルと変わらないが、Optane Memoryやギガビット対応無線LAN、USB 3.1 Gen2のネイティブサポートが加わっている。
ラインナップはCore i7が1モデル、Core i5が2モデル、Core i3が1モデルの計4モデル。主な仕様は以下の通り。