NPO法人日本ネイリスト協会(略称:JNA)はこのほど、各業種で働く男女2619人を対象に、女性職員のネイルのオシャレについての意識調査を実施した。JNAは女性の就職・転職をする際の目安にできるように「業種・職種別ネイルに対するガイドライン」を作成した。
「あなたの職場では女性社員のネイルのオシャレが認められていますか?」の質問には、「はい」36.1%、「いいえ」35.5%と、ほぼ半々の結果になった。
「はい」と答えた割合を業種別にみると、ファッション・アパレル・繊維は75.8%、理美容72.7%などファッション関連や、メディア・エンターテインメントが69.2%と高い数字になっており、飲食業は15.0%、医療は15.1%、介護・福祉サービスは17.4%と衛生面を重視する職場では低くなっている。また、接客時の印象を重視するせいか、流通・小売業も27.1%と平均値より10ポイント近く低い。
「あなたの職場で、女性社員がネイルのオシャレを施す場合、どの程度なら問題ないと考えますか?」という質問では、1番多かった回答が「ごく薄い色」89.0%で、「肌に馴染む色」81.5%が続いた。やや目立つ「フレンチネイル」64.3%より、控えめな「グラデーション」66.0%のほうが許容され、「ストーン多」31.1%より「ストーン無し絵柄アート」32.4%を許容する傾向にある。
ネイルアートに比較的寛容だった業種で、「運輸・物流」は「製造」とは逆に、事務職よりも乗務員や倉庫業務など自由度が高いため、全体的に寛容な結果となり、厳しい反応を示した「飲食業(外食産業)」は「ごく薄い色」でも、認める人は65.5%と他業種と比べて低い数字になっている。