東京都は3月29日、「都民等のボランティア活動等に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2017年10月1~31日、調査対象は東京都に居住する満10歳以上の個人、有効回答は3,017人。
直近1年のボランティア参加率、2.5割
「直近1年間にボランティア活動に参加した」人は24.8%で、前年より1.9ポイント増加(2016年調査と選択肢は一部異なる)。年齢別にみると、20代・30代の男性、20代の女性など若い世代の参加率が低く、いずれも1割台にとどまった。
「今まで全くボランティア活動などには参加したことがない」人は53.7%で、前年より4.6ポイント減少した。
直近1年間にボランティア活動に参加しなかったものの、「参加しようと思った」という人は12.8%。参加しなかった理由としては、「時間的余裕がない」が57.9%と最も多く、次いで「活動する日や時間に都合が悪かった」が34.8%、「参加方法などの情報が得られなかった」が15.9%と続いた。
一方、ボランティア活動に参加したことがある人に参加したきっかけを聞くと、「通っている学校での授業や活動、行事を通じて」が32.8%、「家族や親戚・友人や知人の話を聞いて」が27.9%、「自治会や子ども会など地域の活動を通じて」が25.2%で上位に入った。
全員を対象にどのようなボランティア活動に参加したいか質問したところ、「東京2020五輪・パラリンピック関連のボランティア」が20.4%、「子供を対象とした活動」が19.8%、「スポーツ・文化・芸術・学術に関係した活動(東京2020大会関連を除く)」が14.5%となったが、「参加したいボランティアはない」という人も27.9%を占めた。