東京・赤坂にある「赤坂バル横丁」に、この時期ならではの「お花見横丁」が開催されている。「赤坂バル横丁」は2017年6月にオープン。現在、4月8日まで「お花見横丁」として平日の夜はライトアップした桜を見ながらハシゴ酒を、土日のお昼は桜を眺めて昼飲みすることができ、全8店舗で期間限定の"桜"ドリンクが全店舗500円にて提供されている。
店内には生の桜を配置しており、桜が咲いてから散るまでを楽しめるというもので、お花見としてはもちろん、新入社員の歓迎会や、送別会、部署代わりで一緒になった仲間との親睦を図るなど、ビジネスマンにはもってこいのイベントとなっている。
ということで早速レポートに突撃!が、しかし。マイナビ編集部から非情の指令が。「今回はひとりで全店舗回ってください」。ということで、全8店舗の桜ドリンクとオススメメニューで、へべれけになりながら(?)実施したハシゴ酒レポートをどうぞ。
日本ワインとご当地グルメeditor’s fav 『るるぶキッチンAKASAKA』
こちらは旅行雑誌「るるぶ」のお店。るるぶ編集者が全国各地を取材して見つけた、地域ならではのご当地料理と日本ワインをテーマにしているのが特徴だ。
オススメはご当地おつまみが5種類乗ったお得な「おまかせおつまみ盛り合わせプレート5種」(税別1,780円)。シャキシャキした歯ごたえが新鮮な「万能おかず生姜と切干大根のスペイン風オムレツ こどもケチャップ付」の上にかかっている「こどもケチャップ」は、愛媛県西予市で作られており、添加物を一切使用せずこどもでも安心して食べられるというもの。
「東京発ブランド豚肉 TOKYO X のリエット」はぜひバケットを追加注文して塗って食べてほしい。まったりとした舌触りながら意外とあっさりとした後味でいくらでも食べられそうだ。「秋田名物いぶりがっことクリームチーズ」、「ゆずたっぷりキャロット・ラぺ」、「春菊のしょっつるバター炒め」と、1つ1つがじつに凝っており、地方の名産も知ることができるメニューだ。
こちらの桜ドリンクは「桜カクテル~淡い恋のはじまり~」。ご当地おつまみを食べながら出身地や旅の思い出を語り合いつつ飲めば、淡い恋が始まる可能性も? ちなみに、グランドメニューのほかに4週間ごとに季節やテーマを変えた特集メニューが提供されるので、行くごとに新たな旅気分が味わえるはず(3月31日までは「食の魅力いっぱい 淡路島 兵庫県洲本市」の特集)。
ニュースタイル餃子「GYOZA!365」
文字通り、新しいスタイルの餃子が目を引く同店。なかでもオススメなのが、「東京餃子通信」の「女子がキュンとくる餃子ランキング」で1位を獲得したという「ゴルゴンICEの肉ペッパー餃子」(税別780円)。
ゴルゴンゾーラチーズと生クリームでムースを作り、凍らせてアイス状にしてから焼きたての餃子の上からかけて食べるという"進化形餃子"だ。もともとはブラックペッパーを効かせた肉餃子「肉ペッパー餃子」から派生したメニューとのことで、餃子自体はかなり肉肉しく作られているそう。ますますゴルゴンICEとの遭遇が想像しずらくなったものの、「女子が美味いと言う餃子は相当美味い説」を信じている筆者は早速挑戦してみた。
出てきた瞬間「これはなんだ!?」と思わざるを得ないビジュアル。まずは徐々に溶けていくゴルゴンICEを、上にかけられたマジョラムというハーブで作られたオリジナルのオイルと一緒にふわっと口に入れてみると、なんとも優しくも濃厚なチーズの味わいが口中に広がる。
そしていざ餃子と一緒に食べてみると、ガッツリ肉がつまった餃子とまとわりつく濃厚なチーズが不思議にマッチ。これは初めての味わいだが、美味い! モチモチの皮からたくさんの肉汁が飛び出してくる餃子自体の力がチーズの主張とわたりあって珠玉の逸品になっている。スパークリングワインとサクラリキュールで作られた「桜ロワイヤル」と一緒に是非どうぞ。
焼鳥「白金気鶏」
店内入口の右手にあるのが、焼鳥「白金気鶏」。白金の精肉店によるお店で、国産の「つくば鶏」を自店で解体作業しているため、常に新鮮な鶏肉とその希少部位が楽しめる。オススメメニューは「焼き鳥5本盛り合せ」(税別990円)。
塩串がささみの梅しそ、ハツ、ぼんじりの3本。タレ串がねぎまとレバーの2本。どれも大ぶりな肉で食べ応えあり。まずはレバーから。トロリとして甘めなタレがたっぷりかかっていて思わずうっとり。柔らかい正肉とネギのシャキッとした食感が楽しめるねぎま、ぼんじりのカリッとして中は柔らかい噛み応えをはじめ、どの串も肉の味がダイレクトに伝わってくるほどの新鮮さがある。こんなにクオリティの高い焼き鳥が気軽に食べられるのが嬉しい。
桜ドリンクは「桜マッコリ」。濃くて甘さが引き立った桜餅っぽいカクテル風の味がするので、お酒があまり飲めない人にもいいかもしれない。店に入ってすぐ目の前にある店だけに、1人でも数人でも、仕事帰りにフラッと寄ってみたくなるビジネスマンも多いはず。
ラムチョップ+チョップドタパス「CHOP SHOP」
入口向かって左側でお客さんを迎えるのは、ラムチョップをメインとした「CHOP SHOP」。お店のコンセプトは、"お肉にかぶりつけ! 気軽に手づかみでラムチョップ!"とのことで、アメリカン・コミック風の店舗デザイン等、明るくポップな雰囲気が楽しい。ラムチョップの概念を変えるような様々な味がラインナップされている中、オススメしていただいたのは、女性にも好評な「トロトロシェーブルチーズ」(税別580円)。
ヤギのミルクで作ったシェーブルチーズとラムの組み合わせというのが面白い。ラムチョップってあまり普段は食べる機会がないうえに、チーズが乗っているなんてテンションが上がる! フライパンで焼き、さらにスチームコンベクションオーブンで中からふっくら火を入れるのがこだわり。
早速かぶりついてみると、やわらか~い!そしてとろ~りと肉の熱で溶けてくるシェーブルチーズのコクがさらに肉を引き立てる。臭みもなく骨からの分離もよくいつまでも骨をしゃぶりついていたい衝動に駆られてしまう。「マグロのポキ オクラ・山芋・なめたけのネバネバハワイアン」(税別500円)も肉の後味を損なわずさっぱりとお口直しができて栄養も満点で、日夜精力的に働くビジネスマンにオススメだ。
オリジナル桜ドリンクは「桜スプリッツァ」。白ワインとソーダで桜リキュールを割ったもの。桜のリキュールを凍らせクラッシュし、徐々に溶けていくことで白から桜色へと変わっていく様子を楽しめるようにしているという。なんてステキなお店なんだ、「CHOPSHOP」! 今回の取材のロマンティック大賞を勝手に差し上げたい。