説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Bluetoothイヤホンがつながりません!?』という質問に答えます。
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Bluetoothイヤホンは、最初に「ペアリング」と呼ばれる登録作業を行ったうえで利用します。『設定』→「Bluetooth」画面でペアリングを完了すると、以降「自分のデバイス」欄にBluetoothイヤホンの名称が表示されるようになり、電源が入っていつでも音が出せる状態のときは「接続済み」、なんらかの事情で音が出せない状態のときは「未接続」と表示されます。いちどペアリングを済ませてしまうと、電源オン時に互いが通信圏内にあるとき、自動的に接続して音が出る状態になることがポイントです。
ペアリングの段階でつまずいてしまっている場合は、Bluetoothイヤホンの説明書をチェックしましょう。電源ボタンを長押しするもの、専用アプリを使用するもの、製品ごとにペアリングの手順は多少異なりますから、つながらないと慌てる前に説明書を確認すべきです。
Bluetoothイヤホンの「マルチペアリング」機能が期待どおりの動作をしていない可能性もあります。マルチペアリングとは、1台のBluetoothイヤホンに端末(スマートフォン/パソコン)の情報を複数登録しておける機能のことで、最大2台だったり8台だったり製品ごとに仕様はまちまちです。
このマルチペアリングがつながらない原因になることもあります。たとえば、Bluetoothイヤホンの電源をオンにしたとき、ペアリング済のiPhoneとパソコンが近くにあったとすると、距離やタイミング次第ではパソコンと通信を開始してしまうことがあります。この場合、パソコン側で接続解除の操作を行えば、iPhoneと接続できるようになります。
マルチペアリングに対応しないBluetoothイヤホンの場合、あとからペアリングすると設定が上書きされてしまいますから、電源オンだけではつながらなくなります。この場合、iPhoneとのペアリングをやり直さなければなりません。
ほかにも、電子レンジやテレビなど家電機器の近くでは利用しない、Bluetoothを再起動する(『設定』→「Bluetooth」画面で「Bluetooth」スイッチをオン/オフ)といった対策が功を奏するときがあります。iPhoneでうまくいかない場合は、パソコンなど他の端末とペアリングして成功するかで故障かどうか推定できます。