博報堂金融マーケティングプロジェクトは3月27日、「仮想通貨に関する生活者調査」の結果を発表した。同調査は2月7日〜15日、18〜59歳の男女1万人を対象に、インターネットで実施した。
仮想通貨の購入を経験したことがあるか尋ねたところ、4.6%が「ある」と回答した。購入したことがあると回答した人を、購入開始時期の違いで「2017年1月以前(初期購入層)」、「2017年2月〜12月(中期購入層)」、「2017年12月以降(直近購入層)」と3つのグループに分け、それぞれの特徴を調査した。
男女比を見ると、3グループともに男性が7割以上を占めた。特に3グループとも10〜20代の若い男性が半数以上を占めている。職業別にみると、購入時期が新しいほど学生の割合が高く、直近購入層では約1割を学生が占めた。
初期購入層の購入動機で最も多いものは「ブロックチェーン・仮想通貨技術への興味」(28.9%)だった。一方、中期購入層および直近購入層の購入動機1位は「お金儲け」(34.1〜36.3%)となっている。
仮想通貨購入者の保有金融資産の平均は1,538万円だった。初期購入層は平均を大きく上回る2,845万円であったが、中期購入層および直近購入層の保有金融資産はそれぞれ1,095万円と1,405万円で平均を下回っている。
仮想通貨での支払い経験を聞くと、初期購入層は「ゲーム内通貨として利用した」「友人等への送金に利用した」と回答した割合が他のグループよりも高かった。一方、直近購入層は8割以上が「仮想通貨での支払経験がない」と回答しており、投資・投機目的で購入した人が多いことがわかった。