明治安田生命は3月27日、2018年春の新入社員を対象にした「就職活動、働き方・お金に関する意識」に関する調査結果を発表した。同調査は1月26日〜2月2日、今春就職を予定している学生1,100人を対象に実施した。

  • 就職先を選んだ理由

内定企業数を尋ねたところ、平均2.28社で2年ぶりの増加となった。就職活動にあたりエントリーした企業数について聞くと、14.5社と、昨年の16.4社から減少している。

就職先を選んだ理由について尋ねると、最も多いのは「仕事のやりがい」(33.9%)で、次いで「会社の安定性」(33.7%)となった。「勤務地」「残業や休暇についての状況」など、働きやすさに関わる項目は増加傾向にある。

就職活動の満足度を聞くと、全体で79.9%が「満足」「ほぼ満足」と答えた。男女ともに昨年から上昇しているが、特に男性は前年比8.3ポイント像と大きく上昇している。満足の理由については、「働きたい会社に就職することができたから」(52.2%)が最も多かった。

  • 就職活動の満足度

仕事観について、「理想主義タイプ」「平和主義タイプ」「成功主義タイプ」「忠実主義タイプ」「楽天主義タイプ」「自力主義タイプ」の6つのタイプから自分にあてはまるものを答えてもらったところ、最も多いのは「平和主義」(48.8%)だった。上司や会社の利益を第一に考える「忠実主義」は減少している。

  • 働き方のタイプ

将来めざすポストについて尋ねたところ、43.0%が「役職には興味がない」と答えた。その理由としては、「役職にこだわらず自分の仕事がしたい」(36.4%)が最多となり、次いで「役職よりも自分の時間が大事」「プライベートと仕事を両立できそう」が続いた。

男女別にみると、男性は「役員クラス」以上(「社長」(13.8%)、「役員クラス」(28.5%))が前年から増加している。「役職には興味がない」(26.5%)は前年より減少しており、出世意欲が高いことがわかった。

  • 将来めざすポスト

理想の残業時間を聞くと、「0〜10時間」(35.1%)が最も多く、「11〜20時間」(34.2%)、「21〜40時間」(21.9%)と続いた。一方、上司720人を対象にした調査では、実際の残業時間は、平均が25.3時間となっており、理想と現実には大きなギャップがあることがわかった。