四国旅客鉄道はこのほど、宿泊事業の新たな展開として簡易宿所事業のスタートを決定した。第1号物件として4月中旬より、「4S STAY 京都九条(ふぉーすすてい きょうとくじょう)」を京都府京都市に開業することを予定している。
同社では、京都市が旺盛なインバウンド需要により同事業が活性化しており、比較的安定した収益を見込めると判断。第1号物件の開業地として採用した。
同市で事業ノウハウ取得に努めることで、今後の四国での展開の足掛かりにつなげるほか、多くの外国人が訪れる京都の物件と、今後計画する四国での同種施設との連携により、四国へのインバウンド誘客増を目指すという。
「4S STAY 京都九条」は、"四国の魅力を伝える宿"をブランドコンセプトとした新築の京町屋風一棟貸タイプの施設。名前の「4S」は、四国の4県の4と四国の頭文字のSを意味していると同時にホテル並みの安心感と清潔さ、おもてなしのサービスを旅行者に提供するとの意味も持っているとのこと。
同施設では、プライベートで独特の趣のある中庭を設けるほか、随所に四国の工芸品等を用いて、京都風の中でさりげなく四国文化の発信を行っていくとしている。