家庭内の固定電話が減っているとはよく聞く話だが、どれほど減っているのか。MMDLaboがテスティーと共同で実施した「中高生のデバイスの利用に関する調査」からその一端が見て取れる。
家庭内にある端末
両社が行なったのは、スマートフォンを所有する12歳から18歳までの男女(中高生)1104人を対象にした調査。対象者に自宅にある端末について聞いたところ「固定電話(74.1 %)」と最多、「ノートPC(57.1%)」、「デスクトップPC(43.2%)」、「iPad(33.1%)」などと続いた。
固定電話が最多なことに驚きはないが、74.1%という数値をどう見るかだろう。逆に対象者の25.9%、つまり4人に1人は家庭内に固定電話がない状況だ。これは特異な調査結果ではない。総務省が公表した通信利用動向調査においても同様の数値を示しているからだ。総務省公表資料では、2010年時点で85.8%の世帯が固定電話を保有していたのに対し、2016年では72.2%まで減少、急激に減少していることが見て取れる。
さらに、今回の調査で固定電話を持たない中高生286人に固定電話の利用経験の有無を聞いたところ「使ったことがない」が23.8%を示した。
また、調査対象者全員に、スマートフォンで保護者と連絡を取る際の手段について聞いたところ、「LINE(トーク)」が84.6%と最も多く、次いで「LINE(電話)」が57.3%、「スマートフォンの電話機能(080、090)」が40.6%となり、電話回線を介した連絡がスマートフォンでも主流ではなくなりつつあることを示した。