PCをこだわって選びたい人のための注目PC紹介企画。第1回のハイエンド編に続き、第2回も定番サイズ、15.6型ノートPCをターゲットに、今回はエントリーモデルからチョイスします。
据え置きメインで使うスタンダードタイプは機能性能を重視したハイエンドだけでなく、コストパフォーマンスを重視したエントリーも幅広く存在。価格は重視するものの、目的の用途にはきちんと使えるPCがほしい。そんな人にオススメの4機種を紹介しましょう。
[2018年春]注目したい&買ってみたいWindows PC | |
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■15.6型ノートPC ハイエンド編 | ■15.6型ノートPC エントリー編 |
■13.3型モバイル編 | ■13.3型以外のモバイル編 |
■コンバーチブル2in1編 | ■デタッチャブル2in1&タブレット編 |
■ゲーミング編 |
5万円以下で買えるお値打ちモデル!! レノボ「Ideapad 320(80XR007GJP)」
エントリーカテゴリーのトップバッターとして紹介したいのが、レノボの「Ideapad 320」。同じIdeapad 320でも、仕様の違いによってモデルが色々あります。ここで注目したいのは、最もエントリーに位置する「80XR007GJP」です。
CPUにはCeleron N3350(1.10~2.40GHz)を採用。これは2016年登場のコードネーム「Apollo Lake」のアーキテクチャです。正直に言って、第8世代Coreプロセッサと比べるとかなり見劣りします。メモリもPC3L-12800 DDR3L(Core i3/i5モデルはPC4-17000 DDR4)で、USB 3.0 Type-Cコネクタも備えていません。本体カラーはプラチナシルバーのみ。
しかし、ダイレクト販売などで配布しているクーポンを利用すれば、実質3万円台(3月27日時点)で光学ドライブ搭載のフルHDな15.6型ノートPCが手に入るのは大きな魅力でしょう。もちろん、CPUやメモリ、ストレージ、グラフィックスなどの基本性能は料金次第でカスタマイズしていけるので、こだわりたい場所にだけ追加で資金投入するのもアリです。
なお、CPUに第7世代AMD A-シリーズ・プロセッサを搭載するモデルも提供しており、これらのモデルではグラフィックにAMD Radeon R5やR7が選べます。
ちなみにIdeapadのラインナップには型番のよく似た「Ideapad 320S」も存在します。こちらは第7世代のCore i3やCore i5を搭載する13.3型のモバイル向けとなり、本体サイズも仕様もだいぶ異なります。
製品名 | Ideapad 320(80XR007GJP) |
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直販価格 ※3月27日時点 |
62,640円(税込)~ |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Celeron N3350(1.10~2.40GHz) |
メモリ | 4GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 500 |
ストレージ | 500GB HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ディスプレイ/タッチパネル | 15.6型(1,920×1,080)/― |
有線LAN | 100BASE-TX/10BASE-T |
無線LANとBluetooth | IEEE802.11ac/a/b/g/n、4.1 |
センサー | ― |
Webカメラ | 92万画素 |
主なインタフェース | USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力×1、LAN(RJ-45)×1、ヘッドホンマイクジャック×1、SD(SDHC、SDXC、MMC)メモリーカードスロット×1 |
バッテリ駆動時間 | 5.0時間 |
本体サイズ/重量 | W378×D260×H22.9mm/約2.2kg |
豊富な選択肢からこだわりの仕様が選べる - デル「New Inspiron 15 5000(5570)」
ダイレクト販売の老舗、デルの用意する個人ユーザー向けのコストパフォーマンスに優れたラインナップが「Inspiron」です。
15.6型の最新モデルで型番は「5570」になりますが、同社のダイレクト販売サイトでは、同じ5570でも、仕様の違いで実に12モデルもラインナップしています。そのうち、最小構成のモデルは直販価格89,980円(税別)で、3月27日時点ではクーポン適用で74,683円(税別)。最も高性能なモデルでも125,980円(税込)、クーポン適用で107,083円となっています。
今回はエントリーモデルがテーマなので、最小構成モデルを選択していますが、こだわりたいポイントだけカスタマイズして、費用を最小限に抑えられるのは大きな魅力と言えるでしょう。
最小構成では4コア搭載で8スレッドの同時実行が可能な、第8世代CPUのCore i5-8250Uを採用。また、他のネットワーク接続よりも、ビデオ・ストリーミングのトラフィックを優先させる「SmartByte」テクノロジーに対応しており、ネット動画やビデオチャットがよりスムーズに利用できます。
本体カラーは、リーコンブルー、ローズゴールド、ホワイト、ブラック、シルバーの5色から選べます。
製品名 | New Inspiron 15 5000(5570) |
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直販価格 ※3月27日時点 |
89,980円(税別)~ |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i5-8250U(1.60~3.40GHz) |
メモリ | 8GB |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
ストレージ | HDD 1TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ディスプレイ/タッチパネル | 15.6型(1,920×1,080)/― |
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 |
無線LANとBluetooth | IEEE802.11ac/a/b/g/n、4.1 |
センサー | ― |
Webカメラ | 92万画素 |
主なインタフェース | USB 3.1 Gen1 Type-C×1(PowerDeliveryおよびビデオ機能付き)(専用グラフィックスカードを搭載した構成のみのオプション)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、USB 2.0×1、LAN(RJ-45)×1、HDMI出力×1、ヘッドホンマイクジャック×1、SD(SDHC、SDXC)メモリーカードスロット×1、Nobleロック×1 |
バッテリ駆動時間 | 不明 |
本体サイズ/重量 | W380×D258×H22.7mm/2.28kg |
コスパ良好!! 優れた性能でバランスの良いマシン - エイサー「Aspire 5 A515-51G-A58G/K」
日本エイサーの「Aspire 5」は、ハイエンドと比べても遜色のない、Core i5のCPUと専用グラフィックス「NVIDIA GeForece MX150」を搭載するパワフルなマシンです。有線LANポートやSDメモリーカードスロット、HDMI出力コネクタ、上下を気にせず挿入できるType-Cコネクタなど、高い拡張性を備えています。
本体の重量は2kgオーバーとやや重たいものの、バッテリー駆動時間が約7時間と長いので、15.6インチでフルHD表示可能な大画面を持ち歩きたいユーザーには、魅力的な選択肢になるはず。性能バランスが良いので、ビジネスはもちろん、ゲームや動画鑑賞などのマルチメディアもストレスなく利用できるでしょう。
本体カラーはブラックの1色。シルバーのアクセントになっているヒンジは180度まで回転し、本体とディスプレイをぺたんと平行に寝かせられます。
スタンダードPCとして見たときに気になるのは、光学ドライブがないこと。15.6型ではBDやDVDマルチ対応の光学ドライブを搭載する製品が多いので、ここは割り切るポイントになりそうです。
製品名 | Aspire 5 A515-51G-A58G/K |
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量販店価格 ※3月27日時点 |
102,700円前後(税込) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i5-7200U(2.5GHz) |
メモリ | 8GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForece MX150 |
ストレージ | HDD 1TB |
光学ドライブ | ― |
ディスプレイ/タッチパネル | 15.6型(1,920×1,080)/― |
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 |
無線LANとBluetooth | IEEE802.11ac/a/b/g/n、4.0 |
センサー | ― |
Webカメラ | 92万画素 |
主なインタフェース | USB 3.1 Gen1 Type-C×1、USB 3.0×1(パワーオフUSB充電対応)、USB 2.0×2、LAN(RJ-45)×1、HDMI出力×1、ヘッドホンマイクジャック×1、SD(SDHC、SDXC)メモリーカードスロット×1 |
バッテリ駆動時間 | 7時間 |
本体サイズ/重量 | W381.6×D263×H21.6mm/2.2kg |
最上位クラス同等の使い勝手が魅力 - 富士通「LIFEBOOK AH42/B3」
エントリーとはいっても、最小構成ではなく少し良い機種がいい、あるいは国内メーカーが安心といったユーザーもいるでしょう。そうした向きには、富士通のAHシリーズのエントリーモデルがオススメです。基本性能こそ抑えられているものの、最上位からエントリーまでデザインが系統立っているAHシリーズならではの、使い勝手の良さが随所に凝らされています。
キーボード周りは特に充実し、文字入力がキーボードは打鍵感のしっかりした2.5mmのキーストローク。小指で打つキーは弱い力で反応するなど、押す指によって押下圧の異なる3段階押下圧、液晶側に向かって傾斜することで、キー列を間違えにくいステップ型キートップ、縦4列のテンキーも搭載。日本語入力システム「ATOK」も採用しています。
指紋センサーは備えませんが、その他の主なインタフェースは上位モデルのAH77/B3と共通。最新のOffice Home and Business Premium プラス Office 365 サービスも搭載します。また、会話ベースで操作をアシストする最新機能「ふくまろ」にも対応。本体カラーはシャイニーブラック、ルビーレッド、プレミアムホワイトの3色です。
製品名 | FMV LIFEBOOK AH42/B3 |
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量販店価格 ※3月27日時点 |
100,940円前後(税込) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Celeron 3865U(1.80GHz) |
メモリ | 4GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 610 |
ストレージ | 1TB HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ディスプレイ/タッチパネル | 15.6型(1,366×768)/― |
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 |
無線LANとBluetooth | IEEE802.11ac/a/b/g/n、4.1 |
センサー | ― |
Webカメラ | 92万画素 |
主なインタフェース | USB 3.1(Gen1) Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2(内1ポートはパワーオフUSB充電対応)、USB 2.0 Type-A×1、HDMI出力×1、LAN(RJ-45)×1、ヘッドホンマイクジャック×1、SD(SDHC、SDXC)メモリーカードスロット×1、盗難防止ロックスロット×1 |
バッテリ駆動時間 | 7.3時間 |
本体サイズ/重量 | W378×D256×H24.7~26.4mm/約2.3kg |