声優PHONONチャンネルで配信中の番組「佳村はるかのマニアックデート」のDVD発売記念イベントが、2018年2月24日に浜離宮朝日ホールにて行われた。マイナビニュースでは番組第7・8回目に登場した武田羅梨沙多胡がゲスト出演した夜の部をレポートする。
▼佳村と武田の共通点は「姿勢矯正ベルト」と「ダンスのステップ」
「佳村はるかのマニアックデート」は声優の佳村はるかが毎回ゲストを呼び、理想のデートについて考えたり、視聴者からの理想を募ったり、実際にしてみたり……と様々なデートシチュエーションを考え、実践する番組。今回のイベントは番組のDVD第2巻の発売を記念して行われた。
イベントがスタートすると佳村が挨拶も兼ねて近況を報告。誕生日を迎えてお祝いしてもらったり、料理を始めたりなど自身の報告をしたほか、駆け付けた方の近況も伺った。お渡し会も実施するなど、お客さんとの距離が近いのが本イベントの魅力である。
近況トーク後には、武田がステージに登場。まずは「武田」が母親の苗字、「多胡」が父親の苗字、「羅梨沙」が名前であること、父親が日系ブラジル人3世であることなどの自己紹介を行った。また武田の近況トークでは、一人暮らしが長くなってきたことから、今までバレンタインデーで父親に渡していたチョコレートを今年は渡さなかったことを報告。その流れから自分が出演するイベントに親を呼ぶか、という話になると「地元に来たら呼びたい」と応え、地元・愛知でのイベントを示唆することとなった。
近況トークの後に行われたのは武田が出演した番組7・8回目放送に関する振り返りトーク。番組で二人がデート先に選んだのは津軽三味線の体験であり、舞台後方のスライドには当時の様子を記録した写真が次々と映し出されていった。
1枚目に映し出された写真は、ロケ先に移動する様子。この写真では、佳村が武田に親近感が湧いたというエピソードトークを展開する。というのも、収録で着替えを行ったときに自身も養成所時代に着けていた姿勢矯正ベルトを武田も着けていることを発見したからだという。DVDを購入した方はぜひ武田の姿勢にも注目していただきたい。
続く2枚目の写真はロケ先で津軽三味線に挑戦する前に先生の演奏を聞いている様子、3枚目には実際に二人が演奏している写真が映し出される。この写真で、ベルトを着けているのに猫背になってしまっている武田に対し、佳村は「私に似ていると言われるでしょ?」と尋ねる。すると武田は「たびたび佳村さんっぽいと言われることがある」と答え、ダンスレッスンでステップが上手く踏めず「誰かを思い出すなぁ」と言われたことがあるというエピソードも披露した。なお、このエピソードに対し、佳村は「私はステップを本番中に止めたことがある」と先輩としての経験談を語った。
4枚目の写真では三味線で苦戦している二人の様子が映し出される。想像以上に難しく、空振りもしていたことを振り返りつつ、「放送できるのか」と不安だったという当時の心境を語った。そんな不安を抱えつつ、実はすぐに披露する場がきたという会話から映し出されたのが5枚目の写真。ここでは、二人が結成した三味線ユニット「アイムシャミーズ」爆誕に関するトークを繰り広げた。5人ほどのお客さんの前で初ライブをした二人は当時、某アイドルコンテンツで武田が舞台に立つことになると知らなかったという。そのため、佳村は「シャミーズ」が初めての舞台となってしまった、まさかの初ステージを奪ってしまったという焦りを感じ、「某アイドルコンテンツのほうを初ステージだというんだよ!」と、この場で武田に伝えていた。
番組ではロケ以外にも、お部屋でゲストとトークやエチュードを展開するコーナーも行っており、そちらに関しての振り返りも行われることに。本トークでは、理想の男性との妄想デートをエチュード形式で行うコーナーで武田が「老紳士」とデートとしたいと番組内で発言したこと、老紳士の絵を佳村に被せて、二人でごはんに行くもフラれるというシチュエーションを実践したことを振り返った。ここから老紳士にまつわるトークはさらに白熱し、武田は、最近も老紳士が戦うゲームにはまっている、芸能人でいえば飄々としながらもたまにしっかりしている(武田の妄想)という高田純次が理想の老紳士像であることなどを赤裸々に語った。
▼それは歌の歌詞では……
続いて行われたのは、「ポエムデート出張編」と題した企画。リスナーから送られたポエムをイラストも添えて佳村が朗読するという番組内でも行われているコーナーの出張版で、今回は佳村と武田の二人が会場の方から寄せられたポエムを朗読することとなった。
まずは佳村がペンネーム「一休さん」のポエムを読むことに。ポエムの内容は以下の通り。
『好き好き好き好き 好き 好き あいしてる』
ペンネームから伏線を張っていたまさかの内容に会場も佳村も笑い堪えきれず爆笑。武田は思わず「これはポエムなのでしょうか?」「この文字だけ見ると、頭悪い……」「でも語彙力がなくなるくらい好きってことですよね」と、申し訳なさそうに素直な感想を述べた。続く武田が読み上げたポエム内容は以下の通り。
『君の笑顔が好き 君の頑張ってる姿が好き 君の声が好き 君の優しいところが好き 君といつまでも笑いあっていたい この思い届くといいな。 「あなたのことを愛しています。」』
最後の「愛しています」の部分や「好き」と何度か言う部分が「一休さん」と同じことから、「一休に語彙力が付くとこうなる」と佳村・武田が評価。また、武田の女の子っぽいキラキラとした読み方に佳村は「可愛い」と褒め称えていた。本コーナーの最後には2人でポエムを読み上げることに。その内容は以下の通り。
『「恋愛って、惚れた方が負けなんだって。」だったら僕は負けっぱなしだ 初めて言葉を交わした日 初めて名前を呼ばれた日 呼んだ日 何回負けたことだろう 「だからね、あたしの負け。」 まっすぐと、僕に微笑むあなたがいた やっぱり敵わないな きっとこれからも、負け続けるんだろうな うれしさを堪え、僕は答える 「ううん。ぼくのまけだよ。」』
終わるや否や、武田はこのポエムを寄せた方に「これは経験談ですか?」と聞き、「違います」と回答が返ってくると「よかった、殴るところだった」と、読み終えたばかりの率直な気持ちを言葉にする。さらに、カップルが目の前でイチャイチャしたらどうするかと佳村から聞かれた際には「心を閉ざす」とも発言し、会場の笑いを誘った。
▼老紳士とお家デートするなら……
「ポエムデート出張編」の次に行われたのは、「出張版 るるきゃんの小部屋」と題したコーナー。こちらも番組で行われているコーナーの出張版で、イベントでは会場の方々から送られてきた理想のデートシチュエーションをエチュード形式で二人が演じた。今回寄せられたシチュエーションは「お家でまったりデート」、「相手の好みに合うプレゼントを選ぶショッピングデート」、「買い物後のお料理デート」の3つ。その中から「買い物後のお料理デート」を実践することとなった。
今回も武田の理想に併せて、設定は老紳士とのデート、更なる裏設定として、考古学者である老紳士が奥さんを亡くされていて、それまで妻に任せきりだった家事を自分がやるようになってその大変さに気づき、見かねた生徒が来るというものが追加された。
設定の共有を終えたところでエチュードがスタート。このエチュードでは生徒役である佳村が積極的に武田の演じる老紳士に迫り、キスまで仕掛けるという展開になる。あまりの積極さにたじたじとなる老紳士だったが、「勘違いじゃないんだよね?」と生徒に聞き、生徒も「勘違いとは言わせない」というニュアンスの言葉を放ち、エチュードは大団円を迎えた。なお、エチュードを開始する前には二人が料理についてのトークを繰り広げていた。最近再び料理を始めたという佳村に対して、武田は「肉を焼いて米の上に乗っける」というのを半年に一回やる程度とのこと。得意料理はリンゴの皮むきだという。
本コーナーでは、佳村の理想のシチュエーションも実践。今回、佳村がやりたいと願ったのは百合(ガールズラブ)。昼の部でもゲストの山岡ゆりと同じ題材でエチュードをやったが、あまりうまくいかなかったことから再び選んだとのことだ。女性同士がイチャイチャするキャラクターが得意だと公言する武田は早速シチュエーションを提案。今回は陸上部の先輩・後輩、ハードルを飛び越えられたら後輩がご褒美をもらえるという設定でエチュードを行うこととなった。
ハードルを早く飛び越えられたら「チュッチ」(キス)をしてほしいと願う後輩(武田)、その想いに応えようとする先輩(佳村)という展開でエチュードは進行。実際にハードルを早く飛び越えられて、「チュッチ」が成立する……という流れだったのだが、「チュッチ」という表現やドシドシと迫っていく武田の芝居に、「本当に得意なの?」と困惑する佳村の姿が舞台上では見受けられた。
「出張版 るるきゃんの小部屋」終了後には、プレゼント抽選会も実施。抽選会後はお互いに「また会いたい」と熱望しゲストの出演パートは終了、その後は佳村によるDVDお渡し会が行われ、イベントの幕は閉じた。
「佳村はるかのマニアックデート」のDVDは現在発売中。声優PHONONチャンネルの公式通販サイトのほか、各種アニメショップなどで販売している。