キヤノン、デジタルシネマカメラ用レンズ「CN-E20mm T1.5 L F」

キヤノンは3月29日、デジタルシネマカメラ用交換レンズ「EF シネマレンズ」の新製品として、焦点距離20mmの単焦点レンズ「CN-E20mm T1.5 L F」を発表した。10月上旬に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は40万円前後(税別)。

デジタルシネマカメラ用レンズ「CN-E20mm T1.5 L F」

CN-E20mm T1.5 L Fは、映画制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」シリーズの単焦点レンズで、マウントはEF。同日発表のデジタルシネマカメラ「EOS C700 FF」などの35mmフルサイズセンサー搭載モデルに対応する。

焦点距離は20mm。フルサイズをトリミングする、スーパー35mmセンサーを搭載したカメラでは、約29.2mm相当(35mm判換算)の広角レンズとして利用可能だ。Tナンバーが1.5と明るく、絞り羽の枚数も11枚と多いため、開口形状がより円形に近くなり、柔らかく自然なボケ味が得られる。

フォーカスはマニュアルのみで、ピント操作がしやすい回転角約300度のフォーカスリングを備えた。レンズの両側面に表示されているフォーカス指標は、蓄光剤を使用しており、暗がりや夜間でも視認しやすい。リング部のギア位置や前玉の直径などは、「CINEMA EOS SYSTEM」の単焦点レンズで統一されているので、マットボックスや外付けのフォーカス調整用アクセサリーなどの取り付け位置を、レンズごとに調整することなくスムーズに使用できる。

主な仕様は以下の通り。