Logitechは3月27日 (米国時間)、同日にAppleが発表した第6世代iPad用のデジタルペン「Crayon」(49.99ドル)と第6世代/第5世代iPad用のキーボードカバー「Rugged Combo 2」(99.99ドル)を発表した。教育機関向けに米国で今夏に発売する予定。一般販売は行わない。
CrayonとRugged Combo 2はどちらもBluetoothを用いていない。教室ではBluetooth接続がトラブルになるという教師の意見を設計に採り入れた。
Bluetooth接続のデジタルペンだとペアリングしたiPadにしか書き込めないが、Crayonはペアリング不要で対応するiPadにすぐに書き込める。そのため、教師が教室を歩き回りながら、1本のCrayonで生徒たちが使っているiPadに書き込むという使い方ができる。27日のアップデートで手書きツールが追加されたiWorkアプリ、Microsoft Office、Explain Everythingなど、学校で使用されている手書き対応アプリの多くで使用可能。ただし、傾き検出やパームリジェクション機能は備えるが、筆圧を感知する機能がない。手軽に書き込めるのがCrayonの特徴であり、自然な書き心地や表現力を求めるならApple Pencilが適している。
1回の充電で約8時間の使用が可能。充電は、オン/オフ・スイッチがある側のゴムカバーを外すとLightningコネクタが現れる。
Rugged Combo 2は、MIL STANDARD 810-Gの落下テストをクリアした耐衝撃に優れたカバーと、丈夫で汚れにも強いキーボードの組み合わせだ。Smart Connectorのような接続コネクタを備え、カバー側はiPadのLightningコネクタに配線されている。それによってSmart Connectorを持たないiPadで、Bluetoothを用いずに、カバーとキーボードのマグネット接続による簡単な着脱を可能にする。カバーは、背面にキックスタンドを備え、20度から60度の範囲で設置角度を調整できる。キーボードの着脱とキックスタンドの組み合わせによって、「タイピング」「ビューイング」「タブレット」「トラベル (キーボードでカバーした状態)」の4つのモードを使い分けられる。
キーボードはシザーキー機構が薄いラバー素材で覆われており、食べ物や飲み物をキーボードにこぼしても内部に入り込むのを避けられる。キーの耐久性は500万ストローク以上。