東京急行電鉄は3月28日、「東急中央林間ビル(施設名:中央林間とうきゅう)」を、「中央林間東急スクエア」として田園都市線中央林間駅前にリニューアルオープンする。

  • 2階フロアイメージ

中央林間駅(神奈川県大和市)は田園都市線の終点駅であり、小田急江ノ島線の乗換駅でもあることから、1日あたり約15万人が利用するターミナル駅。同駅がある大和市は2015年に合計特殊出生率が神奈川県内19市の中で1位になるなど、子育て世代が増加している。

同社では2015年に駅直結の商業施設「エトモ中央林間」を開業して駅前機能の拡充を図るなど、中央林間エリアの利便性・快適性向上に取り組んできた。今回は1985年に開業した3階建ての商業施設「東急中央林間ビル(中央林間とうきゅう)」をリニューアルオープンする。

デザインは、中央林間駅前の並木通りなど、穏やかな雰囲気の街並みに溶け込むナチュラルな素材感を生かしたものに改装する。全面改装する東急ストアに加え、多世代の消費者が日常使いできるような雑貨や衣料品、サービステナントなどを中心に35店舗が出店する。

1階には、ベーカリーの「リトルマーメイド」、洋菓子の「モロゾフ」、カフェの「タリーズコーヒー」、とんかつの「とんかつ新宿さぼてん」といったフード販売のほか、フラワーショップ「青山フラワーマーケット」、ドラッグストア「トモズ」などが出店。

2階には「カルディコーヒーファーム」「無印良品 」「ABC-MART 」、3階には100円ショップ 「キャンドゥ」、リラクゼーション「ラフィネ」、旅行代理店 「近畿日本ツーリスト」、クリーニング「白洋舍」などが出店する。2階の連絡通路は駅直結の商業施設「エトモ中央林間」とつながるため、駅前の回遊性がさらに高まるという。

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また、大和市と連携し、3階には同市の公共施設である中央林間図書館、子育て支援施設、行政窓口の3施設を整備する。図書館は、「立ち寄りやすさ」を目指し、商業施設と図書館の境をなくし、開放的な空間とするという。

  • 図書館フロアイメージ

図書館では隣接するカフェ「星乃珈琲店」でテイクアウトした飲み物の持ち込みも可能。星乃珈琲店内でも貸し出し手続き前の本や雑誌を持ち込めるので、コーヒーを飲みながら読書もできるという。

子育て支援施設は、幼稚園児などを預かる送迎ステーション事業、託児室、子育て相談室の3つの機能で構成。市内初となる送迎ステーションでは、保護者の出勤時間に合わせ朝は幼稚園バスの到着前から、幼稚園終了後は19:00まで子どもを預けることができるとのこと。

駅前立地の利点を生かし、子育て世代を支える役割を担うほか、商業空間と公共施設が融和することで、周辺住民のライフスタイルを支える新たな街のコミュニティ空間を創出していくという。