説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『SNSのグループに参加していますが、少しの間スルーできますか?』という質問に答えます。

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SNSのグループで自分の興味ない話が延々続くような状況、ありますよね。しかし、そこから離脱してしまうと今後の友人関係に角が立つし、離脱するほど苦痛でもない、ただ現在の話題に興味がないだけ……波風立てずうまく"スルー"できれば、と考えるのは自然なことです。

そんなとき活用したい機能が「おやすみモード」です。その名が示すとおり、睡眠を妨げられないよう電話の着信や通知にまつわる効果音/バイブレーションを停止する機能ですが、ほかの用途に利用してもかまいません。集中して勉強したいとき、会議のときなど邪魔されたくないとき、iPhoneをおやすみモードに設定しておけばいいのです。

通知をオフにする場合、アプリごとに設定を変更する方法もありますが、『設定』→「通知」→「アプリ別の画面」の順に画面を開き、「通知を許可」スイッチをオフにしなければならず、設定を元に戻す場合には同様の操作を繰り返す必要があります。おやすみモードは「コントロールセンター」のボタンをタップするだけですから、思い立ってすぐ使える/手間がかからないという点では雲泥の差があります。

SNSのグループチャットを少しの間スルーする用途にも、おやすみモードを応用できます。通常どおり通知は届きますが、通知音/バイブレーション/画面点灯はありません。しかし通知の履歴は残るので、(未読の)通知が積み上がっていく状態と理解すればいいでしょう。いわゆる"既読"がつかない状態が続くため、他のメンバーからは「あいつ寝てるのかな」と思われるかもしれませんが、そこは適当な理由で言い逃れるしかありません。

なお、おやすみモード時の『LINE』はチャット(LINEトーク)の通知音/バイブレーションは止まるものの、無料通話(音声通話)は対象外です。『LINE』の設定画面で通知を一時停止すれば止めることは可能ですが、お休みモードの手軽さが損なわれてしまいますから、そこまでするかどうかは自分で判断すべきでしょう。

  • 「おやすみモード」に設定しておくと、アプリからの通知を"スルー"できます