本格派ミリタリー系オンラインゲームを展開しているWargaming.netは3月24日、「World of Tanks(WoT)」プレイヤーを招きファン交流イベントを開催しました。

「WoT 1.0 Secret Gathering」と題された同イベントでは、ファンがその実装を待ち焦がれている"1.0"の魅力や新規フィーチャーを伝えるべく、ASIA Regional Publishing DirectorのAlexander de Giorgio氏(以降、アレックス氏)、ASIA Regional Product ManagerのNick Yu氏(以降、ニック氏)に加え、"みけ軍曹"として「WoT」ファンに広く愛されている声優の井澤美香子さんによるトークセッションなどで大いににぎわいました。

  • ファン交流イベント「WoT 1.0 Secret Gathering」会場より

新エンジン"CORE Engine"を導入

トークセッションでは、アレックス氏とニック氏による「WoT 1.0」の進化ポイントや新たに実装されたフィーチャー、今後の展望について語られました。最大のポイントとして挙げられたのが、同社が4年の開発期間を要して独自開発したグラフィックエンジン"CORE Engine"の導入です。

新エンジンによるゲームグラフィックの最適化は"史上最大のアップデート"と表現する力のいれようで、アレックス氏は「自社開発エンジンを導入することで、いままでよりも自由に作っていけるようになる。さらに最適化を行い、さまざまなスペックのPCでも"1.0"を不便なく体験できる。大型アップデートとなる"1.0"はゴールではなく、スタートラインです。今後も新たな機能やマップ、戦車ツリーやゲームモードを提供していく」とアピールしました。

  • 写真左が"みけ軍曹"でお馴染みの井澤美香子さん、中央にアレックス氏、写真右はニック氏

  • "1.0"に導入された"CORE Engine"は4年の期間を要して自社で開発したとのこと。そのポテンシャルを最大限に引き出し、29のマップは新たに命が吹き込まれているということです

  • まだ開発陣も100%そのポテンシャルを引き出し切れていないという"CORE Engine"。最適化を行っていくことで、数多くのPCゲームファンが「WoT」を楽しめるよう日夜改善に取り組んでいるそうです

また"1.0"ではユーザーがタンクを駆るマップを一新。美しさはもちろん、物理エンジン(Havoc)によるオブジェクト倒壊のリアルさを追求。水の動きやレンズフレア、モーションブラーなどの効果によって「WoT」のマップに新たな命を吹き込んでいると自信をのぞかせました。

  • 新たに追加されたマップ「氷河」。以前は再現不可能と考えられていた「世界の終わり」のような雪と氷で覆われた美しい世界を"1.0"では再現することができたそうです

サウンド面でもさらにこだわる

"1.0"ではサウンドにもこだわっており、プラハの交響楽団とのコラボレーションを行うなど、「WoT」の世界観やゲーム中の臨場感をシュリンクすることなく、より一層プレイヤーが戦場に没入できるようなBGMへと進化。

  • "1.0"で生まれ変わった「WoT」のまとめ。新たなグラフィックエンジン"CORE Engine"の導入、29のマップをリマスター、新たなサウンドトラックに加え、HDガレージもリニューアル

  • こちらが新たなHDガレージ。写真では確認しづらいのですが、搭乗員が活動している様子が再現されているのも進化ポイントのひとつなのです

そして日本版の新要素として、搭乗員のボイスに声優の置鮎龍太郎さん、山口由里子さんが新たに起用されることが発表されました。"1.0"が導入される3月27日時点では未実装とのことですが、近日中に実装されるとのことです。

  • 新たに搭乗員のボイスを担当する声優の山口由里子さんと置鮎龍太郎さん

  • 3月27日~4月1日の期間で六本木ヒルズで開催されるメディアキューブの展示

  • 「WoT」の世界に入り込めるARアプリ「World of Tanks AR Experience」リリース

  • スウェーデンのパワーメタルバンドSabatonのライブ情報

開発陣とのQ&Aセッションや新マップの体験プレイも

アレックス氏、ニック氏らによるプレゼンテーション後には、会場に足を運んだ「WoT」プレイヤーから寄せられた質問に答えるQ&Aセッションが行われました。"1.0"を実装するに当たってこだわった点や大変だった点、新たに生まれ変わったマップで見てもらいたい部分、グラフィック性能の向上に従いPCへの要求スペックや低スペックのPCに対する配慮など、ここに集まることができなかったプレイヤーも気になっているであろうポイントについて質問が寄せられました。

  • 会場のプレイヤーから質問

  • ホンネで答えるアレックス氏とニック氏

その後の懇親会では、先のプレゼンテーションでアレックス氏が紹介した新マップ「氷河」を舞台に、イベントに参加した「WoT」プレイヤーらによる模擬戦も開催され会場は熱気に包まれました。

  • 集まった「WoT」プレイヤーと気さくに談笑するアレックス氏。開発者とユーザーの距離の近さもまた、「WoT」の魅力のひとつと言えそうです

  • "1.0"を用いて開催された模擬戦の様子を真剣なまなざしで見つめるニック氏

  • 模擬戦を終えたプレイヤーがスクリーンに映し出されたマップを見ながら戦略などについてディスカッションしている様子