ファンケルはこのほど、「現代女性のスマホとの付き合い方」に関する調査結果を明らかにした。同調査は3月9日~12日、20代~60代の女性500名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 自分がスマホ中毒であると感じますか

    自分がスマホ中毒であると感じますか

自分がスマホ中毒であると感じるか尋ねたところ、「そう感じる」と答えた人が最も多い世代は「アラサー世代(25~34歳)」(73%)だった。次いで「アラフォー世代(35~44歳)」(52%)、「アラフィフ世代(45~54歳)」(46%)となっている。

また、「食事をしながらスマホをチェックする」「外出後にスマホを自宅に忘れたことに気が付いたら絶対に取りに帰る」という項目についても、アラサー世代が最も回答率が高かった。

「スマホ中毒である」回答者と「スマホ中毒ではない」回答者に、それぞれ「肌悩み」として当てはまるものについて尋ねた。「(肌が)乾燥している」に当てはまると答えたのは、「スマホ中毒」回答者は63%、「スマホ中毒ではない」回答者は48%で、15ポイントの差が出た。

そのほか、「メイクをしていてノリが悪い」「しっかり眠った翌日でも肌に透明感がないと感じる」という項目でも、「スマホ中毒」回答者の方がポイントが高かった。

  • 肌悩みとして当てはまるもの

    肌悩みとして当てはまるもの

アラサー世代の女性を対象とし、就寝前にスマートフォンを使用することはあるか尋ねたところ、94%が「ある」と答えた。就寝までの使用時間を聞くと平均約34分で、長い人だと約80分も使用しているときもあるという結果が出た。

  • 就寝前にスマホを使用しますか?

    就寝前にスマホを使用しますか?

同社によると、スマートフォンやパソコンから発せられる「ブルーライト」は、人の目で見ることのできる光(可視光線)の中でも、最も波長が短く強いエネルギーを持っているとされている。紫外線よりも肌の奥に届き、さまざまな影響を及ぼすことがわかっているとのこと。

同社が20年前と現代の20代女性の肌を比較した「肌弾力」調査によると、現代の20代女性は、20年前と比べて肌の弾力が低下していることが判明。同社はその背景として、生活習慣やストレスの増加、スマホの使用も考えられるとしている。特に注目したいのが、スマホのブルーライトによる影響であるという。

同社が実施した「肌細胞へのブルーライト照射試験」では、照射後に活性酸素の量が増加し、それに伴い細胞の生まれ変わりを促す遺伝子の発現が低下することが明らかになっている。さらに、肌の生まれ変わりと密接な関係にあるコラーゲンの分解が進行することもわかった。

  • ヒト表皮角化細胞へのブルーライト照射試験

    ヒト表皮角化細胞へのブルーライト照射試験

これらの研究結果により、スマホを頻繁に使用する生活は、肌の新陳代謝を低下させ、乾燥やくすみを招く要因になる可能性があることがわかったという。