ドコモ・ヘルスケアはこのほど、「からだデータ白書2018」をもとに分析した「痩せやすい睡眠法」について明らかにした。
同データは、2017年1月1日~12月31日にかけて、同社の健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」に蓄積された「からだデータ」およびウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の利用者のヘルスケア・ビッグデータを集計・分析したもの。
20代~70代の男女9万2,895人を対象とした体重調査で、2017年の平均体重を1週間ごとに見たところ、最大値は男女ともに5月7日週(男性72.06kg、女性57.47kg)だった。ゴールデンウィーク明けが最も体重が重くなっている。
一方で最小値は、男性は8月6日週で71.35kg、女性は7月30日週で56.89kg。男女ともにゴールデンウィーク明けから夏に向けて体重は減少する傾向が見られた。
睡眠専門医の遠藤拓郎先生によると、「GWに体重が一番重くなる理由は、もともと体重が重くなる時期であることに加え、長期休暇によって運動の量が減ったためだと考えられる」とコメントした。ダイエットを行う場合、7月~12月を中心に減量をし、1月~6月は体重を増やさないようにするなど、時期にあった努力を行うことが大切だとしている。
都道府県別の肥満率(「肥満」とはBMI値が25以上)を見ると、「山形県」が42.9%と最も高く、2位は「福島県」(42.2%)、3位は「沖縄県」(42.1%)だった。全国平均は35.2%で、全国の3割以上の人は肥満であることがわかった。
続いて、遠藤先生の監修のもと、20代~70代の男女2万8,591人を対象に、睡眠時間とBMI値の関係を分析した。睡眠時間別に平均BMI値を確認すると、男性は睡眠時間が「7時間」または「7時間30分」、女性は睡眠時間が「7時間」だと最もBMI値が低いことがわかった。
遠藤先生は、「睡眠時間を見ると、男性は6時間が多く、女性は6時間30分が多い。痩(や)せやすい睡眠をとるためには、睡眠時間を男性はプラス1時間、女性はプラス30分を意識的に確保するとよいでしょう」と十分な睡眠時間の確保もダイエットに重要であると語った。